公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問41 (午前 問41)
問題文
精神障害に対するスティグマ(差別、偏見)について、正しいものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問41(午前 問41) (訂正依頼・報告はこちら)
精神障害に対するスティグマ(差別、偏見)について、正しいものを1つ選べ。
- セルフスティグマを軽減する方法はない。
- 社会的スティグマは認知的側面と感情的側面の2つから構成される。
- 社会的スティグマの強さと当事者の自尊感情との間には正の相関がある。
- 対象への反応時間を測定することにより潜在的なスティグマが評価できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
スティグマとは「烙印」のことで、差別や偏見による「決めつけ」を意味します。
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02
正解は4です。
1.→✖
セルフスティグマとは、自分に対する差別や偏見などのことです。例えば「私はダメな人間だ」という考えは認知行動療法などで変容させたり、自己効力感を高めるような体験をすることで軽減することが可能です。
2.→✖
社会的スティグマとは、社会が抱く差別や偏見のことです。スティグマは態度と同様に感情・認知・行動の3つの要素から構成されています。
3.→✖
社会的スティグマとは社会が抱く差別や偏見のことなので、社会から「ダメな人間だ」と差別や偏見を抱かれると当事者の自尊感情は低下することが考えられます。よって社会的スティグマと当事者の自尊感情の間には負の相関があります。
4.→〇
潜在的連合テストによるスキーマの研究のことであると思われます。この研究では、潜在意識を刺激への反応潜時から調査します。
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03
精神障害を持つ方の支援にあたる際は、社会的なスティグマ、精神障害のある方本人が自分自身に対して抱くスティグマ(セルフスティグマ)があることを理解しておくことが重要です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
セルフスティグマの軽減には、精神障害の当事者の会へ参加したり、正しい知識を得たりすることが効果的です。
誤りです。
社会的スティグマとは、知識(無知)、態度(偏見)、行動(差別)から構成されます。
知識(無知)とは、正しい知識を持っていない、誤った固定観念を持っていることを指します。
態度(偏見)とは、精神障害への偏見や心理的な抵抗感を持っていることを指します。
行動(差別)とは、精神障害のある人を排除するような行動を指します。
誤りです。
社会的スティグマを強く感じることで、当事者の自尊感情は低下するとされています。
正答です。
自分自身では意識しにくい潜在的なスティグマがあるとされています。これは、「潜在連合テスト」という手法で評価することができます。
公認心理師であっても精神障害のある方に対して何らかのスティグマを感じるかもしれません。その感情を否定しようとするのでなく、自分の感じていることをよく理解しながら支援にあたることが大切です。
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