公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問49 (午前 問49)

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問49(午前 問49) (訂正依頼・報告はこちら)

チーム医療において公認心理師が行う内容として、適切なものを2つ選べ。
  • BDIによる評価
  • COGNISTATの実施
  • バーセルインデックスの評価
  • 入院患者のせん妄のリスク評価
  • グラスゴーコーマスケール<GCS>の判定

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1と2です。

  1. 1. BDIとはベック抑うつ尺度のことで、抑うつの程度を測定し評価する検査です。心理検査の一つなので、公認心理師の業務に当たります。
  2. 2. COGNISTATとは認知機能を評価する検査で、認知症や脳の器質障害などの評価を行う際に用いられます。心理検査の一つなので、公認心理師の業務に当たります。
  3. 3. バーセルインデックスとは日常生活の活動度の評価する検査です。食事や排泄、入浴などの動作が含まれます。これは患者を日常的に介助している専門スタッフが行うものです。
  4. 4. せん妄とは意識障害の一つで、そのリスクは医学的に判定することが求められます。公認心理師の業務外です。
  5. 5.GCSとは意識レベルを評価するスケールです。救急センターや集中治療室で行われる医学的評価であり、公認心理師の業務外です。

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02

正解は12です。

1.→〇

BDIベック抑うつ尺度)は抑うつの重症度を判定することができます。判定基準は14点以上軽度20点以上中等度29点以上重度です。

2.→〇

COGNISTとは認知症を評価する検査です。11の下位検査(見当識注意語り理解復唱呼称構成記憶計算類似判断)が設定されており、それぞれ8点軽度7点中等度6点以下重度と判定されます。

3.→✖

バーセルインデックスとは日常生活動作を評価する尺度です。施行は主に介護福祉士看護師が行います。

4.→✖

せん妄のリスク評価は身体的な評価も必要なため医師看護師が行います。

5.→✖

グラスゴーコーマスケール(GSC)とは、意識のレベルを評価する尺度です。医師看護師によって施行されます。

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03

チーム医療とは、医療の様々な専門職が情報共有、連携、分担などをしながら医療を提供することを言います。医療に関わる公認心理師もチーム医療の一員となり得る場合があります。

 

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. BDIによる評価

正答です。

BDIとは「ベック抑うつ病調査票」です。抑うつ症状の有無や重症度を評価するものであり、公認心理師の専門分野と言えます。

選択肢2. COGNISTATの実施

正答です。

COGNISTAT(コグニスタット)とは、認知機能を評価するものです。脳損傷や精神疾患のある方の認知障害を理解する、リハビリや支援について検討するために実施します。これは、公認心理師の専門分野と言えます。

選択肢3. バーセルインデックスの評価

誤りです。

バーセルインデックスとは、ADL(日常生活動作)の評価をするものです。これは、特別な資格がなくても十分に勉強している人であれば誰でも実施することができます。

選択肢4. 入院患者のせん妄のリスク評価

誤りです。

せん妄のリスク評価とは、リスクの大きさやリスク対策の必要性について検討するものです。公認心理師ではなく、医師や看護師が実施します。

選択肢5. グラスゴーコーマスケール<GCS>の判定

誤りです。

グラスゴーコーマスケールは、意識レベルの判定をするものです。これは救急外来や集中治療室などで使用されており、公認心理師が行うものではありません。

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