公認心理師の過去問 第1回 追加試験(2018年) 午前 問56
この過去問の解説 (2件)
正解は3と4です。
1.→×
自己実現欲求は成長欲求です。
マズローの欲求階層説は5段階あります。
一番下から順番に、①生理的欲求→②安全の欲求→③所属と愛情の欲求→
④尊敬の欲求→⑤自己実現の欲求です。
下にある欲求が満たされなければ、次の欲求は出現しません。
マズローは①~④を足りないものをみたそうとする欠乏欲求、⑤を自己実現しようとする成長欲求と分類しました。
2.→×
ハーズバーグは労働者の動機づけの調査から、衛生要因(会社の方針、給料)からは満足が得られにくく、仕事そのものに満足感を得やすいと唱えました。
衛生要因は外発的動機付けにあたるので、一概に動機づけが満足につながるとは言えません。
3.→○
有能さや自己決定の感覚は内的要因にあたります。
つまり、これらの感覚が強められることは、内発的動機付けが高められるということです。
4.→○
同水準の刺激を繰り返し経験することで、反応は弱くなります。
このことを馴化といいます。
5.→×
内発的動機付けが高い者に外的報酬を与えると、動機づけは低くなってしまいます。
このことを、アンダーマイニング効果といいます。
逆に、内発的動機づけの低い者に外的報酬を与えると動機付けは高くなります。
これを、エンハンシング効果といいます。
動機づけ理論についての問題です。
自己実現欲求はマズローの欲求5段階説において、「成長欲求」とされています。
マズローの欲求5段階説は、下から「生理的欲求」「安全欲求」「所属・愛情の欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」とあり、「生理的欲求」「安全欲求」「所属・愛情の欲求」「承認欲求」の4つが「欠乏欲求」とされています。
ハーズバーグの2要因理論では、満足に関わる要因である「動機づけ要因」と不満足に関わる要因である「衛生要因」はそれぞれ独立しているとされています。「動機づけ要因」が満たされているからといって、必ずしも満足につながるとはいえません。
適切です。内発的動機づけを高める要因として「有能感」「自己決定感」「知的好奇心」などがあげられます。
適切です。外的報酬は外発的動機づけです。外発的動機づけの水準が変わらない状態が続くと、動機づけとしての効果が弱まっていきます。
内発的動機づけにより行っていた行動に、外発的動機づけを行うと、動機づけが弱まるとされています。この現象を「アンダーマイニング効果」といいます。
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