公認心理師の過去問 第1回 追加試験(2018年) 午前 問57
この過去問の解説 (2件)
選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉の副作用について問われています。
SSRIは、選択的にセロトニンの前シナプスへの再取り込みを阻害します。
SSRIは、うつ病や社交不安症、パニック症、強迫症の薬物治療として、有効性が実証されています。
また、PTSDの症状に対して、SSRIの投与が推奨されています。
SSRIの副作用としては、投与初期に、悪心、嘔気が起こりやすいです。
心房細動は、三環系抗うつ薬や抗精神病薬で起こり得る副作用です。
排尿障害は、三環系抗うつ薬や抗精神病薬、抗パーキンソン薬、SNRIで起こり得る副作用です。
上記解説のとおりです。
賦活症候群とは、中枢神経系刺激症状の総称で、抗うつ薬の副作用による症状です。
不安、高揚、脱抑制などが起こります。
一般的に、SSRIやSNRIの投与初期や増量期に起こりやすいです。
起立性低血圧は、三環系抗うつ薬や抗精神病薬などで起こり得る副作用です。
正解は3と4です。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とは、抗うつ薬の一種です。セロトニンの神経伝達を促進します。抗うつ薬は、抑うつ気分に効果が見られます。SSRIはうつ病だけでなく、一部の不安症にも用いられます。
副作用として、消化器症状、離脱症状、賊活症候群があります。
1.→×
不整脈のことです。抗うつ薬は、SSRI・SNRI・三環系・四環系があります。三環系やリスぺリドンの副作用で不整脈が起こることがあります。
2.→×
三環系の副作用として、抗コリン作用があります。抗コリン作用は、口渇・便秘・尿閉などの症状が現れます。
3.→○
消化器症状の一種です。消化器症状は他にも、食欲不振や下痢などがあります。
4.→○
賊活症候群とは不安や焦燥感が生じる副作用のことです。
5.→×
三環系の副作用です。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。