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公認心理師の過去問 第1回 追加試験(2018年) 午前 問60

問題

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28歳の女性A。バスで通勤中、突然、激しい動悸と息苦しさに襲われ、強い不安を感じた。途中のバス停で降りてしばらく休んでいたら、落ち着いたので、その日は会社を欠勤し帰宅した。その後、繰り返し同じ発作に見舞われ、また発作が起こるのではと不安が強くなった。バスに乗るのが怖くなり、家族に車で送ってもらわないと出勤できなくなった。やがて外出することも困難となったため、医師の紹介で相談室を訪れた。
Aに対する認知行動療法として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
イメージは用いず、現実的な状況を段階的に経験させる。
   2 .
不安な気持ちに共感し、安全な行動をとるようにさせる。
   3 .
一人での練習は危険を伴うため、ホームワークは用いない。
   4 .
発作の前兆である身体症状を意図的に作り出し、経験させる。
   5 .
より機能的な考え方に修正できるよう、リラクセーション法は用いない。
( 公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午前 問60 )
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この過去問の解説 (2件)

4

正解は4です。

1.→×

エクスポージャー(曝露法)のことです。

外出することも困難な状況では、不安場面に直面してならしていくこの療法は難しいでしょう。

2.→×

不安な気持ちに共感する姿勢は重要ですが、安全な行動とはこの場合、家からでないことになりかねません。

3.→×

ホームワークは、心理教育を受け、クライエントが自分自身で問題状況を取り扱えるようになってから行います。

危険を第一理由にホームワークをしないわけではありません。

4.→○

ウォルピ系統的脱感作法のことです。

5.→×

リラクセーションを用いない認知行動療法ももちろんあります。

ですが、リラクセーションを用いないのは機能的な考えに修正するためという理由ではありません。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

Aはバスに乗車中、激しい動悸と息苦しさに襲われたこと、その後も同じ発作に見舞われ、不安が強いこと、バスに乗るのが怖くなり、やがて外出することも困難になったことなどから、パニック障害が疑われます。

選択肢1. イメージは用いず、現実的な状況を段階的に経験させる。

イメージを用いた系統的脱感作法により、パニック障害への認知行動療法を行うことがあります。

したがって、不適切です。

選択肢2. 不安な気持ちに共感し、安全な行動をとるようにさせる。

不安な気持ちに共感することは、共感的理解というセラピストの基本的態度です。

共感的理解は、C. R. Rogersが提唱したクライエント中心療法におけるカウンセラーの3つの態度のひとつです。

「共感的理解」「無条件の肯定的配慮」「自己一致」が、Rogersのいう3つの態度です。

認知行動療法において理論化されている態度ではないため、不適切です。

選択肢3. 一人での練習は危険を伴うため、ホームワークは用いない。

認知行動療法では、ホームワークは重要な技法のひとつです。

したがって、不適切です。

選択肢4. 発作の前兆である身体症状を意図的に作り出し、経験させる。

パニック障害の治療法として、フラッディングやエクスポージャーと呼ばれる方法があります。

フラッディングは、最も不安を喚起する刺激に、いきなり暴露する方法です。

エクスポージャーは、段階的に、不安場面に直接さらすことによって、不安が自然に弱まることを体験させる暴露法です。

選択肢5. より機能的な考え方に修正できるよう、リラクセーション法は用いない。

リラクセーション法は、認知行動療法の重要な技法です。

したがって、不適切です。

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