問題
Aへの公認心理師の対応として、不適切なものを1つ選べ。
公認心理師の対応として、不適切なものが問われています。
A の心理的な状態を把握し、産業保健スタッフと連携することは、適切です。
Aは「もう立ち直れない。何も考えられない。退職するしかない」と訴えていますので、公認心理師としてしっかりと傾聴することが必要です。
Aが適切な選択をできるように、産業保健スタッフとともにサポートをすることが求められます。
休職して治療に専念し、完治したら職場復帰の手続をとるように助言することは、適切ではありません。
Aの仕事についての決定や今後のことについては、A自身が決めていくことですので、公認心理師はそれに寄り添い、他職種との連携のもとAをサポートをしていくことが必要です。
公認心理師には、Aが適切な判断ができるようにサポートをする役割があります。
したがって、Aから要望があれば、産業医と連携し、産業医から上司にAの病状や必要な配慮について説明するように対応することは、適切です。
また、Aに、サポートできる内容について伝えることは、適切な対応です。
Aは自ら退職を希望しているわけではありません。
「乳がん治療のことを考えたら、退職せざるを得ない」というのは、Aが事情を説明した上司の考え方です。
社内の産業保健スタッフと医療機関とが連携し、Aが仕事を継続しながら治療を受ける方法がありますので、これについてAに説明することは、適切です。
正解は2です。
1.→適切
アセスメントは必要です。また、今後のAさんの支援をするうえで、関係者との連携もあるとよいです。
2.→不適切
休職や今後の方針は心理師一人で決定してよいものではありません。関係者と連携をとりましょう。
3.→適切
がんが見つかったから退職というのは、現代のがん患者の増加に対し適切とは言えません。上司にコンサルテーションを行う必要も考えられます。
4.→適切
Aさんの意向に沿った形で進められるように、対応しています。