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公認心理師の過去問 第1回 追加試験(2018年) 午前 問76

問題

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72歳の男性A。76歳の妻Bと二人暮らしである。Bは2年前にAlzheimer型認知症の診断を受け、現在は要介護3の状態である。Aはもともと家事が得意であり、介護保険サービスを利用することなく在宅で介護していた。Aには、Bに苦労をかけたことが認知症の原因だという思いがあり、限界が来るまで自分で介護したいと強く望んでいる。最近Bが汚れた下着を隠すようになり、それを指摘してもBは認めようとしない。Aは時々かっとなって手が出てしまいそうになるが、何とか自分を抑えてきた。
Bの主治医から依頼を受けた公認心理師の行うべき支援として、適切なものを2つ選べ。
   1 .
介護負担軽減のためにBの施設入所を勧める。
   2 .
Aと定期的に面接を行い、心理的負担を軽減する。
   3 .
虐待の可能性があるため、Bと分離する手続を進める。
   4 .
Bの主治医と相談し、Aの精神的安定のため投薬を依頼する。
   5 .
Aの許可を得て、地域包括の介護支援専門員とともに負担軽減のためのケアプランを検討する。
( 公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午前 問76 )
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この過去問の解説 (2件)

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高齢者の介護の問題や虐待の問題への理解が問われています。

選択肢1. 介護負担軽減のためにBの施設入所を勧める。

A には、B に苦労をかけたことが認知症の原因だという思いがあり、限界が来るまで自分で介護したいという思いを強く持っています。

公認心理師として、Aの気持ちに寄り添うことが大事です。

介護負担軽減のために B の施設入所を勧めることは、現段階での対応としては不適切です。

選択肢2. Aと定期的に面接を行い、心理的負担を軽減する。

A と定期的に面接を行い、心理的負担を軽減することは重要な対応です。

Aは「時々かっとなって手が出てしまいそうになる」ということですので、心理的サポートが必要な状態であると考えられます。

選択肢3. 虐待の可能性があるため、Bと分離する手続を進める。

AがBに虐待をしているという記述はありません。

したがって、現時点でB と分離する手続を進めることは、適切ではありません。

選択肢4. Bの主治医と相談し、Aの精神的安定のため投薬を依頼する。

Bの主治医と相談するケースもあるかもしれませんが、A の精神的安定のため投薬を依頼することは、現時点では第一選択とはいえません。

選択肢5. Aの許可を得て、地域包括の介護支援専門員とともに負担軽減のためのケアプランを検討する。

Aの許可を得て、地域包括の介護支援専門員とともに負担軽減のためのケアプランを検討することは、適切な対応です。

これまで介護保険サービスを利用してこなかったということですので、Aの負担を踏まえ、在宅での介護保険サービス利用のためのケアプランの検討を行うことが望ましいです。

付箋メモを残すことが出来ます。
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正解は25です。

1.→×

現段階ではAさんはご自身で介護をすることを望まれています。Aさんの意思を無視して進めることはできません。

2.→○

Aさんの介護による心理的負担は重そうです。Aさんの負担を軽減することを目的に、定期的に面接を行うのは適切です。

3.→×

虐待につながる恐れはありますが、Aさんの意思が尊重されていません。また、予防する策にしては飛躍的すぎます。

4.→×

Aさんの投薬の指示はAさんの主治医が行うべきです。

5.→○

Bさんのご自身で介護を続けたいという思いのためにも、少しでも介護の負担を減らす策としてAさんの許可を得てケアプランを検討することは適切です。

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