公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問88
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
DSM-5に記載されている知的能力障害について、正しいものを1つ選べ。
- 幼少期までの間に発症する。
- 有病率は年齢によって変動しない。
- IQが平均値より1標準偏差以上低い。
- 知的機能と適応機能に問題がみられる。
- 重症度は主にIQの値によって決められる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1.→×
幼少期までと制限されておらず、「発達期に発症」と記されています。
2.→×
有病率は年齢によって変動すると記されています。
3.→×
IQは平均より2標準偏差以上の低さとされています。IQ70が診断の基準です。
4.→○
知的能力障害は、知的な低さと適応行動の困難さが特徴です。
5.→×
重症度はIQだけでなく、生活場面や社会的な場面などさまざまな情報をもとに決められます。
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02
DSM-5における知的能力障害についての問題です。
「幼少期までの間に発症する」ではなく、「発達期に発症する」とされています。
有病率は年齢により変動します。
DSM-Ⅳまでは、IQの平均が2標準偏差以上低いこととされていましたが、DSM-5では、数値による分類は廃止されています。
適切です。DSM-5では、「知的機能」と「適応機能」の問題とされています。
IQの数値により決められていたのは、DSM-Ⅳです。
DSM‐5になり、名称が「知的能力障害」になり、定義も変わりました。
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03
DSM-5に記載されている知的能力障害は、知的発達期に発症する全般的知的機能と適応機能の両面の欠陥を含む障害です。
DSM-5に記載されている知的能力障害において、幼少期までの間に発症するという記述はありません。
基本的には生得的に発症しますが、発達期に起きた外傷や感染症でも発症します。
有病率は年齢によって変動します。
IQ が平均値より2標準偏差以上低いとされています。
知的能力障害の重症度について、DSM-5では、IQの目安は示されていません。
生活上の困難さの程度によって、診断と重症度の判断が行われます。
DSM-5では、知的機能と適応機能に問題がみられると定義されています。
DSM-5では、重症度は、概念的領域、社会的領域、実用的領域に分けて総合的に評価されます。
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