公認心理師の過去問 第1回 追加試験(2018年) 午後 問89
この過去問の解説 (3件)
トークンエコノミー法は、トークンと呼ばれる疑似貨幣(例えば、シールなど)を適切な行動ができた場合に与え、行動を強化する行動療法です。
子どもに用いられることが多いです。
タイムアウトを活用するのは「タイムアウト法」です。
トークンエコノミー法と同じく、オペラント条件づけを原理とした代表的な行動療法です。
タイムアウト法は、子どもの問題行動に用いられることが多いです。
子どもをタイムアウト室に10分程度とどめて、強化子を取り除き問題行動の消去を目指します。
レスポンスコストは、望ましくない行動をした場合に、トークンが減らされていくことです。
賞賛によって行動を強化するのは、強化マネジメントの一種です。
トークンエコノミー法では、バックアップ強化子<好子>を用います。
トークンエコノミー法では、望ましい行動の強化を目指します。
基本的には、問題行動の減少を主要な目標とする行動療法ではありません。
トークンエコノミー法についての問題です。
タイムアウトは、不適切な行動などをとった時に、一時的に何もない部屋や刺激の少なく落ち着ける場所などに居させることで、落ち着かせるなど、感情コントロールを目的として行います。
レスポンスコストとは、不適切な行動をとった時に、トークン(代用貨幣)を没収することで、不適切な行動を減らす方法です。トークンエコノミー法では、正の強化因子としてトークンを用います。
トークンエコノミー法では、トークンという代用貨幣を用い、集めたトークンで特定の物や活動に交換できます。賞賛により行動が強化されることはあるが、トークンとして用いることは難しいです。
トークンエコノミー法は、適切な行動を行った場合に、トークンという代用貨幣を与え、適切な行動を増加させるというオペラント条件付けの「正の強化」の原理を元に行われます。集めたトークンは、特定の物や活動に交換することができます。集めたトークンで交換することができる「特定の物や活動」のことをバックアップ強化子といいます。
トークンエコノミー法は、適切な行動を増やすことを目標として行われます。
トークンエコノミー法は、オペラント条件付けの「正の強化」の原理を用いて、行動変容を促す方法です。基礎心理学の「学習」の分野と関連しているので、復習しておくと良いでしょう。
正解は4です。
トークン・エコノミー法とは、適応的な行動が生じた際にトークンという貨幣の代わりを与えることで行動を強化する方法です。トークンを集めると、好きなものと交換することができます。
1.→×
タイムアウト法とは問題行動が起こった際に、別室に行くなど刺激を少なくすることで鎮静化させる方法です。
2.→×
レスポンスコスト法とは、問題行動が起こった際に、トークンを与えないようにする方法です。トークンを使いますが、トークン・エコノミー法とは別の技法です。
3.→×
正の強化という点では一緒ですが、賞賛は一次強化子、トークンは二次強化子です。
4.→○
オペラント条件に基づいており、正の強化を用いた技法です。
5.→×
適応行動の強化を目標とした技法であり、問題行動の減少を目標とはしていません。
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