公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問91

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

内田クレペリン精神作業検査の実施と解釈について、正しいものを1つ選べ。
  • 練習効果は反映されない。
  • 作業量の水準ではなく、偏りの有無に注目する。
  • 結果は、定型、A型、B型、C型、D型及びE型に分類される。
  • 作業速度の変化を示す作業曲線などから、被検者のパーソナリティを判定する。
  • 被検者は、ランダムに並んだ数字を、1分ごとに行を変え、30分間連続して加算する。

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この過去問の解説 (3件)

01

内田クレペリン精神作業検査は、E.Kraepelinが見出した人間の精神作業における5つの因子を、内田勇三郎が実践的な検査として開発したものです。

人間の精神作業における5つの因子とは、「練習」「疲労」「慣れ」「興奮」「意志緊張」の5つです。

選択肢1. 練習効果は反映されない。

練習効果は反映されます。

選択肢2. 作業量の水準ではなく、偏りの有無に注目する。

作業量の水準は、解釈の対象です。

作業量と曲線を中心に解釈を行います。

選択肢3. 結果は、定型、A型、B型、C型、D型及びE型に分類される。

結果の解釈は、作業曲線の形状と作業量の誤りの状態から行います。

結果は定型曲線と非定型曲線に分けられます。

精神的に健康な人の平常時には、一定の曲線型になります。それを定型曲線と呼びます。

定型の特徴は概ね6つ、非定形の特徴は9つ挙げられます。

選択肢4. 作業速度の変化を示す作業曲線などから、被検者のパーソナリティを判定する。

記述のとおりです。

内田クレペリン精神作業検査は、作業速度の変化を示す作業曲線などから、被検者のパーソナリティを判定します。

選択肢5. 被検者は、ランダムに並んだ数字を、1分ごとに行を変え、30分間連続して加算する。

作業内容は、1桁の数字が横に幾行も書かれている指定の用紙を使用します。

1行1分として、15分間行い、5分の休憩をはさみ、もう一度15分間行います。

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02

心理検査に関する問題です。

選択肢1. 練習効果は反映されない。

精神作業に影響を与える因子として、「練習」「疲労」「慣れ」「興奮」「意志緊張」の5因子が考えられています。

選択肢2. 作業量の水準ではなく、偏りの有無に注目する。

作業量と曲線をを中心に解釈を行うため、作業量も解釈の対象になります。

選択肢3. 結果は、定型、A型、B型、C型、D型及びE型に分類される。

結果は、定型曲線と非定型曲線に分けられます。

選択肢4. 作業速度の変化を示す作業曲線などから、被検者のパーソナリティを判定する。

適切です。作業曲線から被験者の作業能力や性格、行動といったパーソナリティの特性を判定します。

選択肢5. 被検者は、ランダムに並んだ数字を、1分ごとに行を変え、30分間連続して加算する。

「30分間連続して」ではなく、1分ごとに行を変え、「15分間連続して加算、5分間の休憩を挟み、再度15分間作業」を行います。

まとめ

内田クレペリン精神作業検査は、一桁の数の加算作業を通して、作業能力や性格・行動といったパーソナリティの特性を把握する検査です。

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03

正解は4です。

1.→×

作業に影響を与える因子は5つあります。緊張興奮慣熟疲労練習です。

2.→×

作業量から得られた作業曲線をもとに分析します。

3.→×

定型非定型に分けられます。

4.→○

作業曲線と健常者の定型曲線を比較することで、パーソナリティを判定します。

5.→×

1分ごとに行を変え、前半15分休憩5分後半15分で行います。

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