公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問93
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問93 (訂正依頼・報告はこちら)
ひきこもり当事者への訪問支援(アウトリーチ型支援)について、最も適切なものを1つ選べ。
- 当事者に会えない場合は、長時間の家族との面談は避ける。
- 近隣への配慮のため、原則として訪問スタッフは1人とする。
- 相談意欲が極めて低い当事者には、対等な関係づくりから始める。
- 訪問に際しては、家族の了解があれば当事者の了解は不要である。
- 家族に重大な健康問題や家族機能不全のある場合は、当事者への訪問は避ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
1.→○
会いたくないと思っている人(支援者)が自分の居ない所で自分のことについて家族と長時間話されるのは、居心地がいいとは言えません。訪問支援は、ただでさえ侵襲性が高いので当事者の負担にも配慮しましょう。
2.→×
原則一人で訪問せず、さまざまなリスクへ対応できるように複数で行います。
3.→×
相談意欲が低い場合は、相手のペースにこちらが合わせるなどのワンダウン・ポジションという立場で関わります。
4.→×
当事者からの了解は得ることは難しいでしょうが、得られるよう努めましょう。
5.→×
家族に重大な健康問題や家族機能不全の場合は、むしろ訪問をした方がよいと思われます。
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02
アウトリーチ型支援とは、要心理支援者が生活する地域や自宅に支援を届けることです。
当事者に会えない場合に、長時間の家族との面談を避けることは、ひきこもりに関する訪問支援の対応として適切です。
その場で話す必要があるのであれば、本人に聞かれていることを前提に、最大限配慮した内容にすることが重要です。
訪問スタッフが1人であるという原則はありません。
訪問の際は、近隣への配慮をして、事前に家族とよく相談をすることが重要です。
相談意欲が極めて低い当事者には、「ワン・ダウンポジション(一段下がった立場)」での関わりがよいとされています。
訪問に際しては、当事者の了解を得ようとすることが重要です。
家族に重大な健康問題や家族機能不全のある場合、緊急性を十分に検討するべきではありますが、訪問自体を避ける必要はありません。
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03
ひきこもり支援に関する問題です。
適切です。
その場で話す場合は、必要最低限にし、電話や別の場所での面談にするなどの配慮が必要です。
近隣への配慮は必要ですが、訪問スタッフを1名とする原則は特にありません。
相談意欲が極めて低い当事者に対しては、援助者は「ワン・ダウンポジション」から関りを始めると良いとされています。
家族と当事者の両方の了解を得た上での訪問が推奨されています。
家族に重大な健康問題や家族機能不全のある場合は、訪問支援が必要となるとされています。
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」などを確認しておきましょう。
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