公認心理師の過去問 第1回 追加試験(2018年) 午後 問94
この過去問の解説 (3件)
認知症に関する問題です。
Pick病は、進行性で病前の状態に回復可能性はありません。
進行麻痺は、認知症症状が病前の状態まで回復する見込みは低いです。
低酸素脳症は、認知症症状が病前の状態まで回復する見込みはかなり低いです。
適切です。正常圧水頭症は、脳室に過剰な脳脊髄液が溜まることにより生じ、溜まった脳脊髄液を取り除くシャント術を行うことで、病前の状態に回復します。
Creutzfeldt-Jakob病は、急速に進行し、病前の状態に回復することはありません。
認知症で病前の状態に回復するのは、正常圧水頭症です。現状では、認知症を治す方法はありません。抗認知症薬は認知症の進行を遅らせるが、治すことはできません。
正解は4です。
1.→×
ピック病は前頭側頭葉型認知症に分類される認知症です。
特異な治療法はありません。
2.→×
進行麻痺は脳に細菌が入ることによって発症し、最近への抗生物質はありますが回復することは難しいです。
DSM-5では認知症に含まれています。
3.→×
低酸素脳症は酸素が脳に十分に供給できず発症します。
こちらも回復することは難しいです。DSM-5では認知症に含まれています。
4.→○
正常圧水頭症とは髄液が脳に溜まり、脳を圧迫することです。
こちらは手術で治療することができます。
5.→×
神経細胞が脳の異常なたんぱく質によって死滅することで発症します。
治療法はありません。
認知症の症状を呈する病態について問われています。
Pick 病は、進行性で非可逆性の病態です。
進行麻痺は、治療可能ではありますが、病前の正常な状態に回復するとまではいえません。
低酸素脳症は、病前の正常な状態に回復する可能性は、極めて低いです。
正常圧水頭症は、認知症の症状を呈する病態です。
治療が可能で、病前の正常な状態に回復する可能性があります。
脳室内の過剰な脳脊髄液貯留をシャント手術することで回復する可能性があります。
Creutzfeldt-Jakob 病は、非可逆性です。
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