公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問98
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
幼児又は児童への司法面接について、最も適切なものを1つ選べ。
- 児童が発言した言葉を面接者が分かりやすい表現でかみ砕いてフィードバックする。
- 児童が答えやすいように、基本的に問いかけは閉じられた(クローズド)質問とする。
- 本題に入る前に、練習として本題と関係のない話題についてのエピソードを話させる。
- 事実をしっかり引き出すために同じ面接者が繰り返し面接を重ね十分な時間をかけて行う。
- 様々な立場の専門職が面接の手法を変えて別々に事情を聴取し、それを持ち合った後で協議検討する。
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この過去問の解説 (3件)
01
司法面接についての問題です。
司法面接では、児童が発言した言葉を面接者が分かりやすい表現でかみ砕きフィードバックするようなことはありません。
司法面接は、「閉じられた(クローズド)質問」ではなく、「開かれた質問」を用いて行われます。
適切です。
司法面接では、子どもに実際にあった出来事を話してもらう必要があります。
子どもが緊張感を持たずに、エピソード記憶を再生できるように、初めに本題と関係のないことについてのエピソードを話させて、エピソードを語る練習をします。
司法面接は、原則1回です。
時間は60分程度で、子どもに負担をかけないように行います。
司法面接は、原則1回です。
司法面接は、事実確認が目的であるため、心理的ケアを行うことはない点も覚えておきましょう。
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02
司法面接とは、司法現場で用いられる調査面接です。
事件や事故の被害者あるいは目撃者となった子どもたちに対し、心理的負担を最小限にして、正確な情報をできるだけ多く収集することを目的としています。
司法面接では、子どもに圧力をかけたり、誘導・暗示を与えたりすることがないようにします。
児童が発言した言葉を面接者が分かりやすい表現でかみ砕いてフィードバックすることはありません。
基本的に、問いかけるときは、開かれた<オープンド>質問をうまく用いて話を聴くようにします。
子どもの関わった事件が虚偽の話ではなく、実際にあった出来事であるかどうかを確認できる情報収集を心がけます。
本題に入る前には、練習として本題と関係のない話題についてのエピソードを話させます。
子どもが何度も面接を受けなくても済むようにします。
面接時間は60分程度です。
司法面接は、原則1回です。
子どもに負担をかけないように、面接は、ビデオ録画をします。
ビデオ録画をすることによって情報を共有することができ、複数の機関が連携する多職種連携が可能になります。
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03
正解は3です。
1.→×
児童は記憶を適切に言葉で説明する能力が十分ではありません。そのため、きちんと理解しようとかみ砕いて聞き返したくなりますが、フィードバックをすることでそれに沿う発言をしてしまう可能性があります。
2.→×
閉じられた質問を行うことで、誘導になったり暗示になったりしてしまう可能性があります。
3.→○
信頼関係を築くために、本題にすぐ入るのではなく関係のないエピソードから始めてみましょう。
4.→×
児童にとって事件を何度も想起することは負担の大きい行為です。そのため、司法面接はできるだけ少ない回数で行います。
5.→×
上述の通り、児童の負担を軽減するために司法面接はできるだけ少ない回数にします。ですが、様々な立場の専門家の検討も必要です。そのため、司法面接は録画や録音をしたり、別室から様子を見て必要な質問を面接者に伝えたりします。
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