公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問101

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問101 (訂正依頼・報告はこちら)

突然の動作停止後にぼんやりとなり、口をもごもご動かしながら舌なめずりをして、自分の服をまさぐる動作が数分間みられる状態が月に数回あり、この状態があったことを覚えていない。この状態について、最も適切なものを1つ選べ。
  • せん妄
  • 解離症状
  • 欠神発作
  • 単純部分発作
  • 複雑部分発作

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

1.→×

せん妄とは、意識の混濁注意力の低下が見られます。見当識認知の障害も見られます。

2.→×

解離症状とは、意識や知覚、記憶、自我が統合できなくなることです。ストレスを感じない様に、自分から切り離すことで自分を守ろうとする防衛の一種です。

3.→×

欠神発作とは、身体の動きが急に止まりぼーっとする発作です。一日に数十回以上起こります。

4.→×

脳の電気的興奮が原因で起こるてんかん発作の一種です。てんかんは部分発作全般性発作に分類されますが、単純部分発作部分発作に分類されます。意識障害を伴わず、電気的興奮が生じる箇所により発作の症状は異なります。

5.→○

複雑性部分発作てんかん発作の一種で、部分発作に分類されます。意識障害注意障害を伴い、急に動作を停止しぼーっとする自動症といった意味なく動作を繰り返し行う症状が見られます。

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02

てんかんについての問題です。

選択肢1. せん妄

せん妄は、急激に発症する意識障害の一種です。症状が日内変動します。

選択肢2. 解離症状

解離症状は解離性健忘や解離性同一症、離人症などがあります。心的な葛藤から自己を守るためにおこる状態です。

選択肢3. 欠神発作

失神発作は、てんかん発作の一種です。短時間の意識障害を特徴とします。

選択肢4. 単純部分発作

単純部分発作では、意識障害を伴わず、発作中のことを覚えています。

選択肢5. 複雑部分発作

複雑性部分発作は、意識障害を伴い、後に健忘がみられます。意識障害に続いて自動症といわれる特徴的な行動が出現します。自動症には、口をもぐもぐさせる、舌なめずり、ボタンいじり、立ったり座ったりなどがあります。

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03

問題文に記述の内容が何の症状であるのかが問われています。

選択肢1. せん妄

せん妄ではありません。

せん妄は、一過性の見当識障害、認知機能低下や錯乱、幻視などを伴う、意識水準の低下のことです。

選択肢2. 解離症状

解離症状ではありません。

解離とは、意識や記憶などに関する感覚をまとめる能力が、一時的に失われた状態のことです。

選択肢3. 欠神発作

欠神発作は、発作の始まりから全大脳が発作に巻き込まれる、てんかん発作です。

選択肢4. 単純部分発作

単純部分発作では、発作中に意識障害を起こしません。

選択肢5. 複雑部分発作

複雑部分発作は、意識障害を伴い、後に健忘を残します。

自動症と呼ばれる、舌なめずり、口のもぐもぐ運動、ボタンいじりなどの特徴的な行動が出現します。

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