公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問108

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問108 (訂正依頼・報告はこちら)

心理的支援活動を概念化、理論化し、体系立てていくために必要となる公認心理師の姿勢として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 実際のデータよりも、予想と仮説を重視する。
  • 想定される結論に合致するようなデータを収集する。
  • 自らが立脚する支援理論と整合するデータを基に理論化する。
  • クライエントの支援に有用でなければ、理論を修正することを検討する。
  • 支援の事実を記述する場合は、クライエントの発話に限定して詳細に記載する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

1、× 予想と仮説も重要ですが、実際のデータを分析することも重要です。

心理的支援においてもエビデンス(科学的根拠)が求められるようになってきています。

2、× 想定される結論に合致しないデータを意図的に取らなかったり、削除したりすることはデータの改ざんに当たります。

3、× 自身の立脚する支援理論と整合しないデータも同等に扱う必要があります。

4、〇 心理的支援活動はクライエントに有用であるように、理論を修正する場合があります。

5、× 支援の事実を記述する場合、クライエントの発話のみに限定せず、非言語メッセージや客観的事実も含め記載することが求められます。

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02

正解は4です。

1.→×

客観性や根拠に欠けることが懸念されます。予想や仮説を立てる場合、客観性や根拠も大切にしましょう。

2.→×

想定される結論に合致するデータを集めることは、望ましい姿勢ではありません。研究論文を書くときに、こういったことはよく起こりますよね。集めたデータが想定される結論と異なった場合、どうして違ったのかを考察するべきです。

3.→×

多角的に見るためにも整合するデータだけ集めるのではなく、様々なデータと比較検討されるとよいと思います。

4.→○

クライエントの支援に有用でない場合だけでなく、必要があればその都度修正していくようにします。

5.→×

発話だけでなく、ノンバーバルな側面にも注目すべきです。また、毎回毎回クライエントの言葉を一字一句記録するのは大変です。徐々に必要な部分の記載をできるように訓練しましょう。

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