公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問116 (午後 問117)
問題文
心的外傷後ストレス障害<PTSD>について、誤っているものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問116(午後 問117) (訂正依頼・報告はこちら)
心的外傷後ストレス障害<PTSD>について、誤っているものを1つ選べ。
- うつ病やアルコールの問題を合併することがある。
- 自分自身や他者への非難につながる、出来事の原因や結果についての持続的で歪んだ認識を持つことがある。
- 私が悪い、誰も信用できない、いつまた被害に遭うか分からないといった、否定的な信念や予想が含まれる。
- 一定期間が経過しても自然軽快しない場合には、トラウマに焦点を当てた認知行動療法やEMDRなどの実施を検討する。
- 日常的に行われる家庭内暴力<DV>や虐待などによって生じるものは含めず、災害、犯罪、交通事故などの単回の出来事によって生じるものをいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は5です。
1、〇 合併することがあります。
PTSDPTSDの80%以上は併存障害をもつとされています。
2、〇 DSM‐5の診断基準の認知と気分の陰性の変化の一種に該当します。
3、〇 DSM‐5の診断基準の認知と気分の陰性の変化の一種に該当します。
4、〇 認知行動療法やEMDRはPTSDの治療に用いられます。
5、× 日常的に行われる家庭内暴力や虐待などもPTSDの原因になります。
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02
正解は5です。
1.→適切
PTSDを患っている人は80%が、他の精神疾患を併存しています。
2.→適切
PTSDの中核症状の1つである認知と気分の陰性変化に該当します。
3.→適切
こちらもPTSDの中核症状の1つである認知と気分の陰性変化に該当します。
4.→適切
PTSDに有効な心理療法として認知行動療法やシャロピのEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)の他にフォアの持続エクスポージャーなどがあります。
5.→不適切
単回に限定されません。PTSDは生命を脅かすような体験から生じますから、DVや虐待によっても生じます。
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03
誤っているものを選ぶ問題なので注意が必要です。
以下に解説します。
PTSDにおいて何らかの精神疾患が併存する割合は80-90%であり、うつ病やアルコール依存症も多く見られます。
そのため適切な選択肢になります。
DSM-5においては、PTSDで示される認知と気分の陰性の変化として「自分自身や他者への非難につながる、心的外傷的出来事の原因や結果についての持続的でゆがんだ認識」が挙げられています。
本選択肢はこの定義に当てはまります。
そのため適切な選択肢になります。
DSM-5においては、PTSDで示される認知と気分の陰性の変化として「自分自身や他者、世界に対する持続的で過剰に否定的な信念や予想」が挙げられています。
本選択肢はこの定義に当てはまります。
そのため適切な選択肢になります。
一定期間が経過してもPTSD症状が自然軽快しない際に、認知行動療法やEMDRといったPTSDに対して有効性が確認されている心理療法の実施を検討することは適切な考え方です。
そのため適切な選択肢になります。
誤りです。
DSM-5には「心的外傷的出来事に、繰り返しまたは極端に曝露される体験をする」ことが要因の一つとして記載されています。
「日常的に行われる家庭内暴力<DV>や虐待」はこの定義に合致します。
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