公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問129 (午後 問130)
問題文
タイプA型行動パターンについて、正しいものを2つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問129(午後 問130) (訂正依頼・報告はこちら)
タイプA型行動パターンについて、正しいものを2つ選べ。
- M. Friedmanが提唱した性格傾向である。
- 時間的切迫感、感情抑制、他者評価懸念及び社会的同調性の特徴を持つ。
- 1950年代の最初の報告以来、心筋梗塞の発症に関わることが一貫して示されてきた。
- 行動パターンを変容させる介入研究により、心筋梗塞の再発を抑える効果が示されている。
- 複数の特徴のうち、時間的切迫感が心筋梗塞発症の最も強いリスク要因であることが示されている。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1と4です。
タイプA行動パターンは虚血性心疾患に罹患しやすい人の性格傾向です。
1.→〇
タイプA行動パターンはフリードマンが提唱しました。
2.→✖
タイプA行動パターンの特徴は、競争的・野心的・活動的・時間的切迫・せっかち・敵意と怒りです。
3.→✖
心筋梗塞の発症に一貫した関係は明らかにされていません。
4.→〇
行動をパターンを変容させる介入とは認知行動療法のことでしょう。認知行動療法による予防効果は確認されています。
5.→✖
最も強いリスク要因は敵意と怒りであることが示されています。
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02
正解は1と4です。
1、〇 タイプA行動パターンはフリードマンとローゼンマンにより提唱されました。
2、× 感情抑制・他者評価懸念及び社会的同調性は、タイプA行動パターンの特性に含まれていません。
3、× タイプA行動パターンは、虚血性心疾患などを発症しやすい性格特性として取り上げられたが、その後の研究で虚血性心疾患との関連はないとされています。
4、〇 認知行動療法などにより、心筋梗塞の発症が抑えられていることが分かっています。
5、× 「怒り・敵意」が最も強いリスクとされています。
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03
正しいものを2つ選ぶ問題なので注意が必要です。
以下に解説します。
〇
適切です。
M.FriedmanとR.Rosenmanによって提唱されました。
×
不適切です。
競争心が強く、苛立ちやすいことで他人とよく対立する行動様式である「タイプA型行動パターン」に、「感情抑制」および「他者評価懸念」、「社会的同調性」といった特徴は見られません。
×
タイプA型行動パターンが心筋梗塞に関わる可能性は指摘されていますが、行動パターンそのものが要因となっているのかといった点には不透明な部分も多く「心筋梗塞の発症に関わることが一貫して示されてきた」という文言が適切であるかには疑問が残ります。
他選択肢に適切なものが存在することも含め、不適切な選択肢だといえます。
〇
適切です。
記載の通り、認知行動療法的介入を用いてタイプA型行動パターンを変容させることで心筋梗塞の再発を抑えられることがM.Friedmanにより示されています。
×
不適切です。
心筋梗塞発症のリスク要因としては「敵意」や「怒り」等が挙げられます。
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