公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問137 (午後 問138)
問題文
4歳の男児A、幼稚園児。2歳頃、単語が話せない、他児への興味を示さない及び視線が合いにくいという症状のため受診したがその後通院はしていない。数字が大好きで数字用のノートを持ち歩くなど、自分なりのこだわりがある。状況の変化には混乱して泣いたりすることが多いが、親が事前に丁寧に説明するなどの対応をとることで、Aも泣かずに我慢できる場面が増えてきた。
公認心理師がAの支援をするにあたって、担当の幼稚園教諭からのAの適応状況に関する情報収集とAの行動観察に加え、Aに実施する心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
公認心理師がAの支援をするにあたって、担当の幼稚園教諭からのAの適応状況に関する情報収集とAの行動観察に加え、Aに実施する心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問137(午後 問138) (訂正依頼・報告はこちら)
4歳の男児A、幼稚園児。2歳頃、単語が話せない、他児への興味を示さない及び視線が合いにくいという症状のため受診したがその後通院はしていない。数字が大好きで数字用のノートを持ち歩くなど、自分なりのこだわりがある。状況の変化には混乱して泣いたりすることが多いが、親が事前に丁寧に説明するなどの対応をとることで、Aも泣かずに我慢できる場面が増えてきた。
公認心理師がAの支援をするにあたって、担当の幼稚園教諭からのAの適応状況に関する情報収集とAの行動観察に加え、Aに実施する心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
公認心理師がAの支援をするにあたって、担当の幼稚園教諭からのAの適応状況に関する情報収集とAの行動観察に加え、Aに実施する心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
- HDS-R
- WISC-Ⅳ
- 田中ビネー知能検査
- DN-CAS認知評価システム
- ベンダー・ゲシュタルト検査
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
1、× HDS‐Rは「長谷川式簡易知能評価スケール」のことです。認知症のスクリーニング検査に用いられます。
2、× WISC‐Ⅳは適応年齢が5歳~16歳11ヵ月です。4歳のAには使用できません。
3、〇 田中ビネー知能検査は2歳~成人まで使用できます。
4、DN-CAS認知評価システムは発達検査です。適応年齢は5歳~17歳11ヵ月で、4歳のAには使用できません。
5、ベンダー・ゲシュタルト検査は、器質的な脳障害の有無や視覚運動機能の程度、パーソナリティの特性など多様な目的で使用されます。適応年齢が5歳~であるため、4歳のAには使用できません。
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02
問題文からAは自閉スペクトラム症ではないかと予測できますが、各検査の対象年齢がキーポイントになります。
×:長谷川式簡易知能評価スケールです。認知症の疑いのある人が対象のテストです。
×:ウェクスラー式知能検査です。IVは16歳~90歳11ヶ月が対象の知能検査です。
○:2歳~成人が対象の知能検査です。
×:5歳~17歳11ヶ月が対象のテストです。自閉症児にも用いられることがあります。
×:5歳~成人が対象であり、高齢者を対象とする場合もあります。9枚の図形を模写する検査です。パーソナリティや器質性障害の評価など、様々な目的をもって用いられます。
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03
正解は3です。
1.→✖
HDS-Rは認知機能についての検査です。主に、認知症の認知機能障害水準を調べるために用いられます。
2.→✖
WISC-Ⅳは対象年齢が5歳6か月~16歳11か月ですので、4歳の男児Aに用いることはできません。ウェクスラー式知能検査を行うならば、対象年齢が2歳6か月~7歳3か月のWPPSI-Ⅲが対応可能です。
3.→〇
田中ビネー知能検査は対象年齢が2歳~成人までですので、男児Aにも使用することが可能です。
4.→✖
DN-CAS認知評価システムは自閉傾向を調べる検査ですが、対象年齢が5歳以上になりますので男児Aに用いることはできません。
5.→✖
ベンダー・ゲシュタルト検査は、認知機能などを調べる検査になります。
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