公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問136 (午後 問137)

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問136(午後 問137) (訂正依頼・報告はこちら)

40歳の男性A、会社員。仕事でいくつも成果を上げ、大きなやりがいを感じている。部下へのアドバイスやサポートも惜しまず、人望がある。一方、家庭では息子の学業成績の不振や生活態度の乱れに不満を持ち、厳しく注意したり威圧的にふるまったりすることから、それに反発した息子と言い争いになることが多い。最近、息子はAと顔を合わせることを避け、自室に引きこもるようになった。
E. H. Eriksonのライフサイクル論におけるAの発達課題(危機)として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 自律性 対 疑惑
  • 親密性 対 孤立
  • 信頼性 対 嫌悪
  • 勤勉性 対 劣等感
  • 生成継承性<世代性> 対 停滞

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

エリクソンのライフサイクル論の発達課題についての問題です。

エリクソンの発達課題は8段階あります。

1、× 「自律性 対 疑惑」は乳児期前期(1歳半~3歳)の発達課題です。

2、× 「親密性 対 孤立」は成人期(22歳~35歳)の発達課題です。

3、× 「信頼性 対 嫌悪」は乳児期の発達課題です。

4、× 「勤勉性 対 劣等感」は学童期(6歳~12歳)の発達課題です。

5、〇「生成継承性(世代性)対 停滞」は中年期(35歳~60歳)の発達課題です。

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02

正解は5です。

1.→✖

自律性 対 疑惑】は幼児前期に生じる心理的危機です。

2.→✖

親密性 対 孤立】は成人期に生じる心理的危機です。

3.→✖

信頼性 対 嫌悪】は乳児期に生じる心理的危機です。

4.→✖

勤勉性  劣等感】は学童期に生じる心理的危機です。

5.→〇

生成継承性(世代性) 対 停滞】は中年期に生じる心理的危機です。

男性Aは中年期にあたります。

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03

40歳という年齢がキーポイントになります。エリクソンの発達段階は7つにわかれます。

選択肢1. 自律性 対 疑惑

幼児期(1歳以上3歳未満)の発達課題です。自分の身の周りのことを自ら行おうとする一方で、それが達成されなかったときに恥や疑念の思いを抱く時期です。

選択肢2. 親密性 対 孤立

成人期(22歳以上40歳未満)の発達課題です。他者と深い関係性を構築する一方で、上手くいかなかった場合に孤独に感じる時期です。

選択肢3. 信頼性 対 嫌悪

乳児期(0歳以上1歳未満)の発達課題です。養育者に対する信頼を築く一方で、養育がしっかりと行われないと不信感を感じてしまう時期です。

選択肢4. 勤勉性 対 劣等感

学童期(6歳以上13歳未満)の発達課題です。学校生活での勉学に励む一方で、周りとの比較から劣等感を覚える時期です。

選択肢5. 生成継承性<世代性> 対 停滞

中年期(40歳以上65歳未満)の発達課題です。自分が経験してきたことを下の世代の者たちに教えていこうと励む一方で、思うようにいかず悪戦苦闘する時期です。

 

40歳は中年期に該当します。「部下へのアドバイスやサポートも惜しまず」という部分が世代性の特徴に当てはまります。

 

一方、息子に対し「厳しく注意したり威圧的にふるまったりすることから、それに反発した息子と言い争いになることが多い」という部分が停滞の特徴に当てはまります。

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