公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問142
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問142 (訂正依頼・報告はこちら)
68歳の女性A、夫と二人暮らしである。Aは2年前にLewy小体型認知症と診断され、月1回専門医療機関に通院している。特に介護保険サービスは受けておらず、日常生活にも大きな問題はない。物忘れは目立たないが、男の人が台所に立っているという幻視がある。夫に対して「あなたは夫と似ているけどにせ者だ」と言うことがある。
Aに認められている症状として、最も適切なものを1つ選べ。
Aに認められている症状として、最も適切なものを1つ選べ。
- 記銘障害
- 常同行動
- 転導性の亢進
- カプグラ症候群
- 被影響性の亢進
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は4です。
1.→✖
記銘障害とは、記憶することが困難になることです。アルツハイマー型認知症によく見られます。
2.→✖
常同行動とは、同じ行動を何度も繰り返し行うことです。前頭側頭葉型認知症によく見られます。
3.→✖
転導性の亢進とは、注意が次々と移り変わることです。前頭側頭葉型認知症に見られる場合があります。
4.→〇
カプグラ症候群とは、知っている人物がそっくりの別の人と入れ替わっているという妄想のことです。レビー小体型認知症に見られる場合があります。
5.→✖
被影響性の亢進とは、環境からの影響を受けやすいことです。前頭側頭葉型認知症に見られます。
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02
正解は4です。
1、× 記銘障害は、アルツハイマー型認知症の特徴的な症状です。
2、× 常同行動は、前頭側頭型認知症の特徴的な症状です。
3、× 転導性の拮抗は、躁状態でよく見られます。
4、〇 自分の身近な人が、よく似た替え玉であるという確信を持っている妄想のことです。
5、× 被影響性とは、環境からの影響の受け易さのことです。
被影響性の亢進は統合失調症や前頭側頭型認知症などで見られます。
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