公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午後 問146

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午後 問146 (訂正依頼・報告はこちら)

5歳の男児A。Aの父母は性格の不一致から協議離婚をした。協議の結果、親権者となる母親がAを養育することと、月1回のAと父親との面会交流とが取り決められた。ところが、2回目の面会交流以降、Aは父親との面会交流に消極的になってきた。困った母親は市の相談室に来室し、公認心理師である相談員と面談した。
この場合の助言として、不適切なものを1つ選べ。
  • 父親との面会交流の前に具体的に行き先をAに話しておく。
  • 母親との分離不安の可能性も考え、当分は母親も面会交流に立ち会う。
  • Aが面会交流に消極的になる理由を父母で話し合い、Aの真意を探る。
  • 父親がプレゼントを用意することによってAの面会交流への意欲を高める。
  • 父親からのAに対する虐待がなければ面会交流を継続する方向で検討する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

1、〇 Aが父との面会交流に不安を感じているのであれば、事前に行先などを伝え、見通しをもてるようにすることは適切な対応です。

2、〇 Aが母と離れることを不安に感じているのであれば、面会交流に母が立ち合うことを検討することは適切な対応です。

3、〇 父母で話し合うことが可能であれば適切な対応と考えられます。

4、× Aが面会交流に消極的になっている理由が不明であるため、プレゼントという外的要因で意欲を高める可能性はありますが、外的要因は一時的なもので慣れてしまうと効果が薄れていきます。そのため、適切な対応とはいえません。

5、〇 虐待に関する記述はないため、虐待がないのであれば、面会交流を継続しつつ、様子をみることは適切な対応です。

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02

正解は4です。

1.→〇

不安な要因を軽減するために、見通しの立てられる内容を伝える方法は適切です。

2.→〇

母親が一緒にいることで、不安の軽減が狙えますので適切です。

3.→〇

離婚後に父母で話し合うことは難しいかもしれませんが、不安を軽減できる方法として不適切ではありません。

4.→✖

プレゼントを用意するとAは面会への意欲は上がるかもしれません。しかし、面会に消極的となっている理由からは目をそらしていますのでプレゼントという刺激になれて消極的な態度が再び表出されると思われます。

5.→〇

協議離婚を行っていますので、面会交流についても協議内容に含まれていることが推測されます。

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