公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問147 (午後 問148)
問題文
幼児を対象とした怒りのコントロール法として、新しい方法Xと従来の方法Yの効果を、置換ブロック法による無作為化比較試験によって検証することとなった。( 1 )ブロックサイズを6とし、84名の実験参加者を乱数によってA群:新しい方法X、B群:従来の方法Yの2群に割り付ける。( 2 )各群にそれぞれXとYを実施する。( 3 )遊び場面で怒りについての観察によるアセスメントを行う。
この計画において注意すべきことについて、正しいものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問147(午後 問148) (訂正依頼・報告はこちら)
幼児を対象とした怒りのコントロール法として、新しい方法Xと従来の方法Yの効果を、置換ブロック法による無作為化比較試験によって検証することとなった。( 1 )ブロックサイズを6とし、84名の実験参加者を乱数によってA群:新しい方法X、B群:従来の方法Yの2群に割り付ける。( 2 )各群にそれぞれXとYを実施する。( 3 )遊び場面で怒りについての観察によるアセスメントを行う。
この計画において注意すべきことについて、正しいものを1つ選べ。
この計画において注意すべきことについて、正しいものを1つ選べ。
- ( 2 )と( 3 )は同一人物が行う。
- ( 1 )の結果を( 3 )の実施者に伝えない。
- ブロックサイズを4とし、実験参加者を90名にする。
- 割り付けでA群が5回続いた場合、乱数による割り付け結果にかかわらずB群にする。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
1、× 異なる人物が実施することが望ましいです。
2、〇 実験では、評価にバイアスがかからないようにする必要があります。実験参加者にも実験実施者にも、どちらの群に割り当てられたのか知らされない二重盲検法で、評価にバイアスがかかることを防ぐことができます。
3、× 置換ブロック法は、人の集合をブロックといい、1ブロックごとに群に割り付けます。90名をブロックサイズ4で割り付けると、割り切ることができず、うまく群に割り付けることができません。
4、× 乱数による割り付けをしているのであれば、A群が5回続いても、A群に割り付けます。
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02
正解は2です。
1.→✖
評価に偏りが生じる可能性がありますので、別の人物が行う方がよいでしょう。
2.→〇
実施者に伝えないことで、評価に偏りが生じない試みだと思われます。こういった方法を二重盲検法といいます。
3.→✖
ブロックを4にすると参加人数の90人では割り切れません。
4.→✖
A群が5回ずつ続いたから次はB群にしてしまうと、無作為ではなくなるので不適切です。
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03
以下に解説します。
×:(3)の観察時に、コントロール法がXかYかによる実施者の先入観を含んだアセスメントを行う可能性があるため、不適切です。
◯:結果を隠すことによって、(3)の実施者がコントロール法による先入観をなくした状態で観察を行うことができるためです。
×:置換ブロック法は、群数の倍数になるブロック数を設定し、各群の数が均等になるようにブロックを作り、実験参加者に当てはめていくという方法です。
選択肢を例に挙げると、ブロックサイズは4、群はA・Bの2群であるため、以下の組み合わせのブロックが考えられます。
AABB・ABAB・ABBA・BABA・BAAB・BBAA
90名の実験参加者を4人1組とし、上記の組み合わせにランダムに振り分けます。
つまり、実験参加者数(90)はブロック数(4)で割り切れる数である必要があります。したがって、この選択肢は不適切です。
一方、問題文中では実験参加者数(84)はブロック数(6)で割りきれる数になっているため、適切です。
×:無作為化比較実験は実験参加者をランダムに振り分けるため、全て同じ群に割り付けられた参加者がいても問題ありません。
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