公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午前 問2

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 午前 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

心理支援におけるスーパービジョンについて、最も適切なものを1つ選べ。
  • 最新の技法を習得することが主な目的である。
  • スーパービジョンの対象にアセスメントは含まれない。
  • 異なる領域の専門家の間でクライエントの支援について話し合われる。
  • スーパーバイジーの心理的危機に対して、スーパーバイザーはセラピーを行う。
  • スーパーバイジーには、実践のありのままを伝える自己開示の姿勢が求められる。

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この過去問の解説 (2件)

01

スーパービジョンとは、スーパーバイザーがスーパーバイジーのセラピストの専門家としての成長を促し、ケースに対する助言を行う教育のことです。

では問題を見ていきましょう。

選択肢1. 最新の技法を習得することが主な目的である。
  1. スーパービジョンにおいて技法を教えることはありますが、それが「最新の技法」である必要はありません。

選択肢2. スーパービジョンの対象にアセスメントは含まれない。
  1. スーパービジョンでは、ケースをどうアセスメントすべきか助言を行います。

選択肢3. 異なる領域の専門家の間でクライエントの支援について話し合われる。
  1. これは他職種との連携のことです。

選択肢4. スーパーバイジーの心理的危機に対して、スーパーバイザーはセラピーを行う。
  1. スーパービジョンはセラピーではなく教育です。

選択肢5. スーパーバイジーには、実践のありのままを伝える自己開示の姿勢が求められる。
  1. スーパーバイジーが担当するケースのことや、それを巡る自身の葛藤などをスーパーバイザーにありのまま伝えることは、的確な助言をもらうことにつながります。
  2. よって適切です。

まとめ

スーパービジョンは公認心理師の研鑽と成長のために重要なものです。

毎年必ず出題されているので、落とさないように気をつけましょう。

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02

心理支援のスーパービジョンとは、心理師が自分の臨床業務において適切なアドバイスや指導を受けることを指します。スーパービジョンは、専門家同士の相互作用に基づく学習の一形態であり、指導者(スーパーバイザー)が臨床業務の質を向上させ、倫理的な実践を促進するために、心理士が自己反省し、個人的な成長を促すことを目的としています。

スーパービジョンは、心理師の臨床技術やカウンセリングのスタイル、コミュニケーションスキル、倫理的な実践、自己認識など、多くの領域にわたって行われます。スーパーバイザーは、心理師のクライアントとの関係や、治療計画の策定や実施について、具体的なフィードバックを提供することができます。

選択肢1. 最新の技法を習得することが主な目的である。

誤り。必ずしも最新の技法を教えるという場ではありません。SVにおいて技法を教えることはありますが、それが「最新の技法」とは限りません。

選択肢2. スーパービジョンの対象にアセスメントは含まれない。

誤り。SVの中で、ヴァイジーが持ち寄った事例についてのアセスメントを、ヴァイザーは見るだけでなく、見本として提示することがあります。

選択肢3. 異なる領域の専門家の間でクライエントの支援について話し合われる。

誤り。基本的に、SVは自分の専門職の領域の中で既に臨床家としても、スーパーヴァイザーとしても研鑽を積んだ方に依頼します。

選択肢4. スーパーバイジーの心理的危機に対して、スーパーバイザーはセラピーを行う。

誤り。スーパーヴァイザーはヴァイジーにたいしての教育面接を行うことはありますが、ヴァイジーへの直接的な心理的な支援は行いません。その場合はほかのセラピストに依頼します。

選択肢5. スーパーバイジーには、実践のありのままを伝える自己開示の姿勢が求められる。

正解。ヴァイジーが持ち込んだ事例に対するアセスメントやケースフォーミュレーションだけでなく、その事例を担当するにあたっての感情や葛藤、もしくはSVの行為そのものについてどう考えていくかが必要となっていきます。そのためにも自己開示は必須です。

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