公認心理師 過去問
第5回 (2022年)
問16 (午前 問16)

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 問16(午前 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

H. Ebbinghausが文章完成法を開発した際に、測定しようとした対象として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 性格
  • 病態
  • 対人知覚
  • 知的統合能力
  • 欲求不満耐性

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この過去問の解説 (3件)

01

文章完成法(SCT)は、H. Ebbinghausが「知的統合能力」を測定するために開発したのが最初です。その後開発が進められて、現在は「能力、指向性、性格」を含めたパーソナリティ全体を把握するために使われています。

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02

この問題の正解は、知的統合能力 です。

エビングハウスはドイツの心理学者で、記憶研究において功績を残しました。代表的なものに、

時間経過と記憶の残存の関連を示した忘却曲線の発見があります。

文章完成法は被験者に未完成の短文を示し、その続きを考えさせるというものです。エビングハウスは1897年にこれを一種の知能検査として用いました。

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03

現在の文章完成法によって測定できる対象ではなく、開発時の測定対象を選択することがポイントです。

選択肢1. 性格

×:文章完成法によって性格を測定することが可能ですが、開発時の測定対象ではありません。

選択肢2. 病態

×:病態はその他の投影法などにより測定できる場合があります。

 

選択肢3. 対人知覚

×:文章完成法によってその人の社会に対する考え方(対人知覚に類似したもの)を測定することはできますが、開発時の測定対象ではありません。

選択肢4. 知的統合能力

○:エビングハウスが知的統合能力研究に文章完成法を使用し、その後パーソナリティ測定を目的として使用されるようになりました。

選択肢5. 欲求不満耐性

×:欲求不満耐性はPFスタディによって測定できます。

 

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