公認心理師 過去問
第5回 (2022年)
問30 (午前 問30)
問題文
DSM−5の回避・制限性食物摂取症/回避・制限性食物摂取障害の特徴として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 問30(午前 問30) (訂正依頼・報告はこちら)
DSM−5の回避・制限性食物摂取症/回避・制限性食物摂取障害の特徴として、最も適切なものを1つ選べ。
- 小児に特有である。
- 食べることへの関心を失う。
- 過度の減量を契機に発症する。
- 体型に対する認知に歪みがある。
- 文化的慣習によって引き起こされる。
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この過去問の解説 (3件)
01
DSM-5では、従来の「摂食障害」と「異食症」「反芻症」「回避・制限性食物摂取症/回避・制限性食物摂取障害」をまとめて、「食行動および摂食障害群」という大きなカテゴリーに統合しています。「回避・制限性食物摂取症/回避・制限性食物摂取障害」とは、DSM-5で「食べることまたは食物への明らかな無関心」と定義されています。
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02
この問題の正解は、食べることへの関心を失う。 です。
各選択肢については以下の通りです。
誤りです。DSM-5における診断基準に年齢の指定はなく、成人でも診断されます。
正解です。診断基準として食べる行為や食物への関心を失う等の摂食または栄養摂取の障害で表される旨の記載があります。
誤りです。過剰なダイエットが原因となる疾患は神経性やせ症です。
誤りです。診断基準では体型や体重に関してその認知に障害を持っている形跡がない旨が記載されています。
誤りです。診断基準では、食物の入手が困難なことやそれに関する文化的慣習ではうまく説明できない旨の記載があります。
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03
回避・制限性食物摂取症/回避・制限性食物摂取障害は、摂食障害の一つです。同じ摂食障害の分類に含まれる、神経性やせ症・過食性障害・神経性過食症・異食症・反芻症との区別が必要です。
×:小児だけではなく、幼児や青年にも発症の可能性があります。
○:食べることへの関心の消失は要因の一つとして挙げられます。
×:症状として体重減少がありますが、要因としては挙げられません。
×:体重に対する認知の歪みがないことが基準として挙げられています。神経性やせ症の患者にはそのような症状がみられます。
×:文化的慣習が要因ではないことが基準として挙げられています。異食症の患者にはそのような要因がみられる場合があります。
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