公認心理師 過去問
第5回 (2022年)
問43 (午前 問43)
問題文
質的研究と関わりが深い研究方法や分析方法として、不適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 問43(午前 問43) (訂正依頼・報告はこちら)
質的研究と関わりが深い研究方法や分析方法として、不適切なものを1つ選べ。
- PAC分析
- 主成分分析
- エスノグラフィー
- 複線径路・等至性アプローチ
- グラウンデッド・セオリー・アプローチ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、主成分分析 です。
質的研究とは、事象に対して数値などのデータではなく当事者の内面などを分析することを目的としています。
対して、量的研究は数値などのデータに注目し、何が起きているかを記録する研究です。
質的研究に該当し、被験者の内面とくに認識における構造を自由連想や対話を通して分析する手法です。
量的研究に該当し、多くの変数からばらつきを表す主成分を合成する手法です。
質的研究に該当し、ある民族について対話・観察などの実地調査によってその生活様式を記録する手法です。
質的研究に該当し、類似の結果に到達した人々の文化的や社会的な発達過程について知ることでその人々の内面を分析する手法です。
質的研究に該当し、インタビューやレポートなど個々の調査結果から導き出される共通する大きなカテゴリによって社会現象などを説明しようとする手法です。
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02
質的研究と量的研究の違いを押さえておきましょう。
「主成分分析」とは量的研究における統計的分析の一つで、「どの変数が結果に貢献しているか」(=寄与率)を導き出すものです。
質的研究とは異なるので、これが不適切です。
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03
不適切なものは「主成分分析」です。
質的研究とは事例やインタビューで得た数値化しにくい情報を分析する研究手法です。
正しいです。PACとは、Personal Attitude Constructの略で、被験者本人にも言語化しずらい内的世界について、分析することができます。
誤りです。主成分分析とは、多くのデータをより少ない変数に変換してデータの本質を保ちながら分析を簡潔にするために行われる量的分析です。
正しいです。エスノグラフィーとはフィールドワークや参与観察といった自身の文化とは異なる文化に入り、行動を共にする調査のことです。
正しいです。複線径路等至性アプローチ(TEA)とは、時間経過とともにある人生径路や人間発達の多様性・複線性を重要視する人間観のある質的研究方法です。
グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)とは、被験者へのインタビューや観察で得られた結果をコード化し、データを作り、分類することで分析する質的研究方法です。
質的研究は数値化されるデータではとらえきれない複雑な心理的経験をも探求することができる重要なものです。量的研究手法とともに代表的なものはおさえておく必要があります。
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