公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午前 問47
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 午前 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
職場における自殺のポストベンションとして、不適切なものを1つ選べ。
- 必要に応じて専門職員による個別相談の機会を与える。
- 集団で行う場合には、関係者の反応が把握できる人数で実施する。
- 自殺の原因になったと推測される人間関係を含め詳細まで公にする。
- 強い心理的ショックを経験した直後の一般的な心身の反応について説明する。
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この過去問の解説 (2件)
01
ポストベンションとは、誰かが自殺(自死)をした後に、残された周囲の人々の受けるショックやダメージを最小限に抑えることです。職場におけるポストベンションについて、一つずつ見ていきましょう。
専門家による個別相談の機会を与えることは、残された人々の悲しみや罪悪感を吐露する場を設けるという意味でポストベンションに当たります。
自殺が起こった後に、残された人同士グループで話し合うのはポストベンションの一つです。ただしその場合、互いに攻撃的になったり負の感情が助長されぬように、グループの状況が把握できる人数で実施することが大切になります。
残された人々は「自分のせいなのではないか」といった罪悪感を抱きやすい傾向にあります。自殺の原因になったと思われる人間関係を追求したり公にすることは、その罪悪感を深めたり、悪者探しをすることにつながり、逆効果です。よってこれが不適切です。
ポストベンションにおいて、心理的ショックを受けた際の反応についての心理教育を行うことは、自分を客観的に見たり、ショックを受けている人の言動を理解するために重要です。
自殺とポストベンションについての問題は過去にも既出なので、押さえておきましょう。
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02
この問題の正解は、自殺の原因になったと推測される人間関係を含め詳細まで公にする。 です。
各選択肢については以下の通りです。
個別相談によって心理的負担が軽減されることが想定されるため適当な対応といえます。
関係者の反応が把握できない場合、メンタルヘルスのさらなる低下が起こり二次的な問題が発生する可能性が考えられます。
その人間関係に属する人物のメンタルヘルスの低下ひいては自殺等の問題につながるだけでなく、あくまでも推測であるため正確性に欠く情報による風評被害も想定されます。
強い心理的ショックの経験後にはストレス反応等によって心身の不調がみられる場合もあり、人々にそれを周知することは不安の解消につながります。
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