幻肢とは、事故や手術などで手足を切断して失った後にも、それが存在しているかのように感じられることです。一つずつ見ていきましょう。
選択肢1. 鏡を用いた治療法がある。
鏡を用いた治療法は「ミラーセラピー」と呼ばれます。例えば右腕を失って左腕は健康な状態の患者さんの場合、左腕を鏡に映して左右が存在するかのように設置します。はっきりとしたメカニズムは解明されていませんが、視覚と幻肢の感覚を合致させることで、身体の統制感を取り戻すことができるとされています。
選択肢2. 痛みやかゆみを伴うことがある。
失ったはずの手足に痛みやかゆみを感じることがあり、「幻肢痛」と呼ばれます。
選択肢3. 上下肢を失った直後に発症する。
失った直後に発症することが大半ですが、稀に、失って1週間以上経ってから発症することがあります。よってこれが不適切です。
選択肢4. 切断端より遊離したり縮小したりすることがある。
幻肢はいくつかのタイプに分類されますが、切断面から離れて部分的に感覚があるケースや、元の手足よりも縮小して存在しているように感じられるケースがあります。
まとめ
この問題は医学的な知識が求められるので難しいと思われますが、幻肢については過去にも出題されているので知識を確認しておきましょう。