公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午前 問54
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 午前 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
コミュニティ・アプローチの説明として、正しいものを2つ選べ。
- 意思決定プロセスは、専門家が管理する。
- サービスの方略は、心理療法が強調される。
- 病因論的仮定は、環境的要因が重視される。
- サービスのタイプは、治療的サービスが強調される。
- マンパワーの資源は、非専門家との協力が重視される。
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この過去問の解説 (2件)
01
コミュニティアプローチとは、特定の地域や共同体を中心に、その地域の住民や関係者と協働して問題解決や改善を目指すアプローチのことです。地域のニーズや課題に対する解決策を、住民や関係者が主体的に考え、実践することを重視します。
コミュニティアプローチの意思決定プロセスでは、コミュニティのメンバー全員が参加し、情報を共有し、話し合い、合意形成を目指すことが求められます。
コミュニティアプローチにおけるサービス方略としては、心理療法を行う治療サービスの他にも、経済支援サービスや環境整備サービスなどがあります。コミュニティの問題解決や改善のためには多面的なサービスの利用が有効です。
正解です。コミュニティアプローチにおける病因的仮定とは、病気や健康状態の原因が、個人の行動や生活習慣だけでなく、社会的・経済的・文化的な要因や環境要因にも影響を受けるという考え方です。
コミュニティアプローチにおけるサービスのタイプには、以下のようなものがあります。
1.予防サービス: 疾患予防を目的としたサービス。
2.治療サービス: 疾患治療を目的としたサービス。
3.経済支援サービス: 生活支援を目的としたサービス。
4.組織サポートサービス: 地域団体やNPO、自治体などが、コミュニティアプローチの実施に必要な人材や資源、情報を提供するサービス。
5.環境整備サービス: 地域の環境整備や保全を目的としたサービス。
正解です。コミュニティアプローチにおけるマンパワー資源とは、地域の人々の力を活用することを指します。つまり、コミュニティ内の住民や地域の専門家、ボランティア、社会福祉従事者など、地域の人々が持つスキルや知識、経験、リソースを活用することで、地域の健康や福祉の向上に取り組むことを意味します。
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02
コミュニティ・アプローチは、コミュニティ心理学の考え方に基づくアプローチです。個人の問題と考えるのではなく、個人を取り巻く家族・友人・地域社会・共同体となどの全体の問題と考えます。
意思決定のプロセスは、専門家が管理するのではなく、クライアントや家族などコミュニティに属している人達の意見をまとめていくことです。
心理療法が強調されるのは、伝統的臨床サービスです。
コミュニティ・アプローチのベースとなっている地域精神衛生サービスでは、「短期心理療法と危機介入を含む大人数の人々に接近することを目的とする方略」とされています。
正しいです。
伝統的臨書サービスでは、心的原因が重視されていますが、コミュニティ・アプローチでは、環境的要因が重視されています。
コミュニティ・アプローチでは、治療的サービスではなく、予防的サービスが強調されています。
正しいです。コミュニティ・アプローチでは、非専門家との協力が重視されています。
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