問題
CのAへの初期の対応として、最も適切なものを1つ選べ。
Aへの対応としては、行動変容ステージモデルに合わせた促しが有効と考えられます。
行動変容ステージモデルとは、人が行動を変えていくまでのステップを整理したものです。まず行動を変えようと思っていない無関心期から、行動を変えようと思う関心期、具体的に変えようと計画する準備期、行動を変えて間もない実行期、行動を変えてしばらく経った維持期の5ステップから成ります。
Aの言動から、現状は無関心期だといえます。この場合は、自分の現状を把握し、次の関心期へ繋げるアプローチが必要になります。
Aの現状では、まずは自分の問題について気づくことが第一ステップになるため、正解です。
具体的な行動変容を促しているため、準備期で行うアプローチといえます。
行動変容の目標を検討させるのは、準備期で行うアプローチといえます。
このアプローチは、自分の問題を全く理解できていない無関心期では、行動変容への反発を生み出しかねないため、有効とはいえません。
望ましい行動が強化されるように働きかけるのは、実行期から維持期で行うアプローチといえます。
学生相談室の心理師としての初期対応について問われている問題です。
適切です。
男性Aは自身の問題に無自覚であり、相談室に連れてこられたことに不満を述べるていますが、相談を継続することには承諾しています。
今後、相談を継続していく上で、まずは男性Aと信頼関係を構築することが大切です。
不適切です。
男性Aは、何も困っていないため、改善する必要があるとは現時点では思っていません。
不適切です。
男性Aは、現状に困っておらず、問題があるとは思っていません。
不適切です。
相談者との信頼関係が構築できていない状況では、難しいと思われます。
不適切です。
男性A自身が、授業に出ないことを問題と認識した上で、授業に出ることを目的とした場合には有効であると思われます。
心理面談における初期対応について、適切な対応は何かを理解しておきましょう。