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公認心理師の過去問 第5回 (2022年) 午前 問69

問題

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4歳の男児 A。Aの養育は精神障害のある母親 Bが行っていた。1歳6か月時の乳幼児健診では、発語がなく、低体重で、臀(でん)部がただれていた。母子で自宅に閉じこもり、Bが不調のときは、Aは菓子を食べて過ごした。ある時、Aに高熱が続くため、小児科を受診したところ、感染症が疑われた。一方、う歯(虫歯)が多数あり、発語も乏しく低栄養状態もみられたため、児童相談所に通告された。Aの一時保護が医療機関に委託され、Aは入院加療となった。Aの入院中に Bの精神症状が増悪したために、Aは、退院後に児童養護施設に入所することになった。
入所初期の Aへの支援方針として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
リービングケアを開始する。
   2 .
発語を促すために、言語聴覚療法を開始する。
   3 .
Aのプレイセラピーを通して、トラウマ体験の表現を促す。
   4 .
歯磨きや整髪、衣類の着脱などの身辺自立を優先して訓練する。
   5 .
食事や就寝、入浴など、日課の一貫性が保たれるように工夫する。
( 公認心理師試験 第5回 (2022年) 午前 問69 )
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この過去問の解説 (2件)

4

感染症や低栄養状態であるAの状態を鑑みても、基本的な生活の立て直しが優先といえます。

Aの現状に最も適切な選択肢を選びます。

選択肢1. リービングケアを開始する。

リービングケア(Leaving Care)とは、児童福祉サービスの一環として、18歳以上の若者が児童福祉施設や里親家庭などから独立して、自立生活を始めるために必要な支援を提供することを指します。

選択肢2. 発語を促すために、言語聴覚療法を開始する。

生活の立て直しが優先であるため、不正解です。

選択肢3. Aのプレイセラピーを通して、トラウマ体験の表現を促す。

生活の立て直しが優先であるため、不正解です。

選択肢4. 歯磨きや整髪、衣類の着脱などの身辺自立を優先して訓練する。

身辺自立は、幼児が自分自身の生活をコントロールし、自己決定能力を高めることができるようにするために重要ですが、感染症や低栄養状態であるAの状態を鑑みても基本的な生活の立て直しが優先といえます。したがって、不正解です。

選択肢5. 食事や就寝、入浴など、日課の一貫性が保たれるように工夫する。

正解です。虐待を受けた幼児は、安定した環境やルーティンが欠如していることが多いため、生活支援において一貫性があることは、安心感を与えるとともに、自己肯定感や自己効力感の向上につながります。Aの状態をみても、日課の一貫性が保たれるようにすることが優先といえます。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

児童福祉に関する設問です。

選択肢1. リービングケアを開始する。

不適切です。リービングケアとは、児童養護施設などから退所した後の生活を見据えて、施設退所前に自活訓練を行ったり、将来のビジョンを考えたりすることです。

選択肢2. 発語を促すために、言語聴覚療法を開始する。

不適切です。設問中に「発語が乏しい」とありますが、言語聴覚療法をする必要があるかは不明です。

選択肢3. Aのプレイセラピーを通して、トラウマ体験の表現を促す。

不適切です。今後状況によっては行うことを検討することになると思いますが、入所初期に必要とは判断できません。

選択肢4. 歯磨きや整髪、衣類の着脱などの身辺自立を優先して訓練する。

施設での生活に慣れてから徐々に訓練をしていくことになると思われますが、入所初期の支援方針としては不適切です。

選択肢5. 食事や就寝、入浴など、日課の一貫性が保たれるように工夫する。

適切です。母の体調などにより安定した生活を送ることができていなかったと思われます。まずは、施設での生活のリズムに慣れて、安定した環境のもと安心して生活を送ることで心身の安定を図ることが優先されます。

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