公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午後 問13

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

J. J. Arnettが提唱した発達期として、正しいものを1つ選べ。
  • 若者期〈youth〉
  • 超高齢期〈oldest−old〉
  • ポスト青年期〈post adolescence〉
  • 成人形成期〈emerging adulthood〉
  • 成人後期移行期〈late adult transition〉

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この過去問の解説 (3件)

01

J. J. Arnettは乳幼児期・児童期・青年期に続 く発達段階として新たに、「成人形成期」を提唱しました。

選択肢4. 成人形成期〈emerging adulthood〉

正解です。成人形成期は、18歳から25歳までの期間を指します。現代社会において、この年齢層の若者たちが大学や職場において、社会的な役割を果たす前段階として、独自の発達段階が存在すると主張しました。

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02

発達段階は心理学の基本的な知識の一つです。公認心理師として働く上でも必要な知識ですので、文献でよく見かける発達段階の理論を理解しておきましょう。

選択肢1. 若者期〈youth〉

誤答です。発達段階を説明する語としては使われていません。

選択肢2. 超高齢期〈oldest−old〉

誤答です。発達段階を説明する語としては使われていません。

選択肢3. ポスト青年期〈post adolescence〉

誤答です。宮本みち子氏が2004年に提唱した発達段階です。子どもから大人への移行期であり、青年期と成人期の間にある時期を指しています。親との関係において、半分依存・半分自立という状態があると考えられています。

選択肢4. 成人形成期〈emerging adulthood〉

正解です。2000年に発表された考え方で、青年期でも成人期でもない発達段階とされています。青年期との違いは、学生ではなく、社会へ出て働いている点です。「自分とは何者か」というアイデンティティの探求をする時期であり、何かを始めては止めるような不安定な行動が見られやすくなります。

選択肢5. 成人後期移行期〈late adult transition〉

誤答です。発達段階を説明する語としては使われていません。

まとめ

心理学は時代の変化に併せて研究もされており、新しい考え方や手法が次々に出てくる分野です。古い文献はもちろん、新しい研究にも触れる機会を作る事も大切です。

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03

J. J. Arnettが提唱した成人形成期に関しての設問です。

選択肢4. 成人形成期〈emerging adulthood〉

適切です。

J. J. Arnettは青年期から成人期への移行期間を成人形成期としました。

まとめ

成人形成期は、2000年にJ. J. Arnettにより提唱されました。

発達段階については、誰が提唱したのか、各発達段階の特徴などを整理して理解しておきましょう。

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