公認心理師 過去問
第5回 (2022年)
問106 (午後 問29)

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 問106(午後 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

インスリン治療中の糖尿病患者にみられる低血糖の初期症状として、適切なものを1つ選べ。
  • 血圧の低下
  • 体温の上昇
  • 尿量の増加
  • 発汗の増加
  • 脈拍の減少

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では適切な選択肢を選びます。糖尿病治療に使用されるインスリンは血糖値を低下させますが過剰な低血糖は様々な症状をもたらします。

選択肢1. 血圧の低下

誤りです。低血糖の初期症状として血圧の低下は見られません。

選択肢2. 体温の上昇

誤りです。低血糖では、糖をエネルギー源とする筋肉の運動が抑制され熱産生が低下します。

選択肢3. 尿量の増加

誤りです。糖尿病では尿量が増加しますが、過剰な血糖が浸透圧性に利尿を引き起こすためです。

選択肢4. 発汗の増加

正しいです。低血糖の初期症状は交感神経症状で、発汗は増加します。

選択肢5. 脈拍の減少

誤りです。低血糖の初期症状は交感神経症状で、脈は、はやくなります。

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02

低血糖の症状としては、発汗、動悸、空腹感、体のだるさ、手指の震えなどの自律神経症状が挙げられます。

よって、正解は「発汗の増加」と言えます。

また、中枢神経症状として、頭痛、めまい、目のかすみ、言葉の出にくさ、集中力低下、眠気、脱力感、不安や抑うつなどが挙げられます。さらに、重症の状態になると、意識が朦朧とする、異常行動、痙攣などの症状があります。

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03

以下に解説します。

選択肢1. 血圧の低下

低血糖時はむしろ交感神経の活性化により 血圧が上昇することが多いです。

選択肢2. 体温の上昇

通常体温へは影響がなく変動しません。

選択肢3. 尿量の増加

高血糖の場合は頻尿になりますが低血糖では生じません。

選択肢4. 発汗の増加

正解です。低血糖では、血糖値が低下すると交感神経が活性化し、アドレナリン(副腎髄質ホルモン)が分泌されるため、発汗が増加します。

選択肢5. 脈拍の減少

血圧が上昇するに従い頻脈になります。

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