公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午後 問38

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

DSM−5の躁病エピソードの症状として、不適切なものを1つ選べ。
  • 離人感
  • 観念奔逸
  • 睡眠欲求の減少
  • 目標指向性の活動の増加
  • 自尊心の肥大、または誇大

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、離人感です。

DSM−5の躁病エピソードには、

・自尊心の肥大、または誇大

・睡眠欲求の減少

・多弁、またはしゃべり続けようとする

・観念奔逸

・注意散漫

・目標指向性の活動の増加

・まずい結果になる可能性の高い快楽的活動への熱中

があり、離人感は含まれないため、正解の選択肢となります。

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02

躁病エピソードには特徴的な症状が見られます。公認心理師として基本的な知識と言えますので、知識を習得しておきましょう。

選択肢1. 離人感

正解です。躁病エピソードには含まれません。

自分の考えや行動、体の感覚に現実感がなく、自分の感覚が分離したように感じる状態です。統合失調症や気分障害、パーソナリティ障害など様々な疾患で見られる事があります。

選択肢2. 観念奔逸

躁病エピソードに含まれます。

次から次に考えが湧き、考えを止める事が難しい状態です。会話をしていても、話題があちこちに飛び、まとまりがないような状況になる事があります。

選択肢3. 睡眠欲求の減少

躁病エピソードに含まれます。

睡眠時間が短くても、本人は元気で行動する事ができる状態です。本人は睡眠不足とは思っておらず元気な様子が見られます。

選択肢4. 目標指向性の活動の増加

躁病エピソードに含まれます。

目標や目的に向けて、活発に活動しすぎる、頑張りすぎるような状態と言えます。

選択肢5. 自尊心の肥大、または誇大

躁病エピソードに含まれます。

自分は特別な存在、誰よりも優れていると感じる程に、自己評価が高まる状態を言います。考えも誇大的になり、何でも達成できるような感覚を持ったり、現実的には不可能な計画を考えたりする場合があります。

まとめ

上記の症状以外にも、多弁になる、注意が散漫になるなどの症状も見られる事があります。

クライエントのアセスメントのためにも、特徴的な症状を把握しておく事が大切です。

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