公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午後 問42
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
高等学校でスクールカウンセラーがストレスマネジメントに関する心理教育の授業を行う場合の内容や方法として、不適切なものを1つ選べ。
- 筋弛緩法や呼吸法などの体験的な内容の導入は控える。
- 自分自身にあったコーピングを考えられるような内容にする。
- 自分自身の心身のストレス反応について理解できる内容を含める。
- 養護教諭や保健体育科の教師などと事前に打ち合わせて共同授業を行う。
- 進学や就職などの好ましい出来事であっても、それに伴う心身の変化に注意するよう助言する。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題の正解は、 筋弛緩法や呼吸法などの体験的な内容の導入は控える。 です。
各選択肢については以下の通りです。
正解です。
リラックスのための筋弛緩法や呼吸法はストレスマネジメントとして効果的であり、その実践方法を知ることは心理教育の授業として適切であると言えます。
したがって不適切な本選択肢が正解となります。
コーピングとはストレス反応への対処のことです。
自身に適したコーピングを考えることはストレスマネジメントについての心理教育として適切と言えます。
生徒それぞれに様々なストレス反応があるため、自身のストレス反応がどのようなものか理解できるようにすることはストレスマネジメントについての心理教育として適切と言えます。
カウンセラー単独で授業を実施するのではなく、他の教諭と話し合って授業の内容が適切かどうかを検討することは、自然であると言えます。
好ましい出来事であっても環境の変化等は心身にストレスを蓄積するものであるので、それについて注意喚起することはストレスマネジメントについての心理教育として適切であると言えます。
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02
ストレスマネジメントとは、ストレスについての正しい知識を持ち、適切な付き合い、対処していく事です。学校場面でも公認心理師が心理教育を実施する機会があります。
この問題では、「筋弛緩法や呼吸法などの体験的な内容の導入は控える」が正答です。
正答です。ストレスマネジメントの心理教育をする場面では不適切な対応と言えます。
筋弛緩法や呼吸法は、どのような場面でも実行できる基本的なストレスへの対処法です。授業の中で実践的に伝える事が望ましいと考えます。
誤答です。ストレスマネジメントの心理教育をする場面では適切な対応です。
コーピングとは、ストレスへの対処法です。これは人によって取り入れやすい方法や好む方法が異なりますので、自分自身に合った方法を理解できる事が大切です。
誤答です。ストレスマネジメントの心理教育をする場面では適切な対応です。
ストレス反応とは、自分にストレスがかかっている時の体や心の反応、変化を言います。
ストレス状況が同じでも、人によってその反応や程度は異なります。強いストレスがある時に、自分自身にどのような反応が起きやすいのかを理解できる事で対応もしやすくなりますので、その理解を促す授業内容が良いと考えます。
誤答です。ストレスマネジメントの心理教育をする場面では適切な対応です。
学校の状況や時期によって、学校の先生方が取り入れたい内容もあるでしょう。
先生方と一緒に授業を行う場合には、学校の先生方が考える心理教育の目的をよく理解した上で、授業を進めていく事が大切です。
誤答です。ストレスマネジメントの心理教育をする場面では適切な対応です。
ストレスは、辛い事が起きた時や大変な時期に起きると考えられやすいですが、進学や就職、結婚などの喜ばしい場面でも起きる事があります。
この知識を持っておく事で、新しい環境や大きな変化へも対応しやすくなりますので、授業に取り入れるべき内容と言えます。
公認心理師は、学校以外の場面でも、ストレスマネジメントに関する心理教育を依頼される場合があります。基本的な内容を取り入れた上で、その現場に合わせた工夫をしていく事が大切です。まずは、ストレスマネジメントに関する正しい知識を身につけましょう。
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