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公認心理師の過去問 第5回 (2022年) 午後 問51

問題

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C. R. Rogersのクライエント中心療法における共感的理解の説明として、適切なものを2つ選べ。
   1 .
クライエントを知的に理解することではない。
   2 .
進行中のプロセスとして保持すべき姿勢である。
   3 .
セラピストによって、言語的、非言語的に伝えられる。
   4 .
クライエントの建設的な人格変化の必要十分条件ではない。
   5 .
クライエントの私的世界と一体化することを最優先とする。
( 公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問51 )
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この過去問の解説 (2件)

2

この問題の正解は、進行中のプロセスとして保持すべき姿勢である。 と

セラピストによって、言語的、非言語的に伝えられる。 の2つです。

選択肢1. クライエントを知的に理解することではない。

誤りです。知的な理解は共感的理解の一助となるため本選択肢のように否定することは適切とは言えません。

選択肢2. 進行中のプロセスとして保持すべき姿勢である。

正しいです。クライエント中心療法において共感的理解はセラピストが守るべき態度とされています。

選択肢3. セラピストによって、言語的、非言語的に伝えられる。

正しいです。ロジャーズは、クライエントのパーソナリティの変容のためにはセラピストの共感的理解とその伝達に努める必要があるとしています。

選択肢4. クライエントの建設的な人格変化の必要十分条件ではない。

誤りです。ロジャーズの論文において共感的理解はクライエントの建設的な人格変化の必要十分条件とされています。

選択肢5. クライエントの私的世界と一体化することを最優先とする。

誤りです。共感的理解はクライエントの私的世界をあたかもその人であるように感じ取り、伝達することで、私的世界との一体化を最優先とすることとは異なります。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

共感的理解とは、クライエントの感じている事を、カウンセラーが自分の事のように感じとることを言います。カウンセラーが創造力を働かせて、クライエントの感情に近づき、理解しようとする態度が重要です。

選択肢1. クライエントを知的に理解することではない。

誤りです。

クライエントについて、知識によって理解しようとするよりも、感情などを理解しようとする事を指しますので、共感的理解の説明としては不適切です。

選択肢2. 進行中のプロセスとして保持すべき姿勢である。

正答です。

カウンセリング中の基本的な姿勢として保持すべきですので、共感的理解の説明として適切です。

選択肢3. セラピストによって、言語的、非言語的に伝えられる。

正答です。

C.R.Rogersは、クライエントのパーソナリティの変容には、カウンセラーが感じた事や体験した事をクライエントへ伝えるよう努める事が必要と言っています。言葉で伝えたり、目線や頷きなどの非言語的な方法で伝えたりする姿勢が大切です。

共感的理解の説明として適切です。

選択肢4. クライエントの建設的な人格変化の必要十分条件ではない。

誤りです。

C.R.Rogersは、クライエントのパーソナリティの変容には、カウンセラーの共感的理解と無条件の肯定的配慮の態度がクライエントへ伝わっている事が必要と言っています。

つまり、共感的理解の説明としては不適切です。

選択肢5. クライエントの私的世界と一体化することを最優先とする。

誤りです。

カウンセラーは、クライエントの感情を自分の事のように感じとる事が重要ですが、カウンセラー自身が自分の感情におぼれるような事はしません。つまり、クライエントの世界と一体化する事はしないと言えますので、共感的理解の説明としては不適切です。

まとめ

クライエント中心療法は、カウンセリングの基本態度と言えます。他の心理療法を用いるとしても、このような態度で関わる事が効果的ですので、知識と技術を十分に身につける事が必要です。

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