公認心理師の過去問 第5回 (2022年) 午後 問51
この過去問の解説 (2件)
この問題の正解は、進行中のプロセスとして保持すべき姿勢である。 と
セラピストによって、言語的、非言語的に伝えられる。 の2つです。
誤りです。知的な理解は共感的理解の一助となるため本選択肢のように否定することは適切とは言えません。
正しいです。クライエント中心療法において共感的理解はセラピストが守るべき態度とされています。
正しいです。ロジャーズは、クライエントのパーソナリティの変容のためにはセラピストの共感的理解とその伝達に努める必要があるとしています。
誤りです。ロジャーズの論文において共感的理解はクライエントの建設的な人格変化の必要十分条件とされています。
誤りです。共感的理解はクライエントの私的世界をあたかもその人であるように感じ取り、伝達することで、私的世界との一体化を最優先とすることとは異なります。
共感的理解とは、クライエントの感じている事を、カウンセラーが自分の事のように感じとることを言います。カウンセラーが創造力を働かせて、クライエントの感情に近づき、理解しようとする態度が重要です。
誤りです。
クライエントについて、知識によって理解しようとするよりも、感情などを理解しようとする事を指しますので、共感的理解の説明としては不適切です。
正答です。
カウンセリング中の基本的な姿勢として保持すべきですので、共感的理解の説明として適切です。
正答です。
C.R.Rogersは、クライエントのパーソナリティの変容には、カウンセラーが感じた事や体験した事をクライエントへ伝えるよう努める事が必要と言っています。言葉で伝えたり、目線や頷きなどの非言語的な方法で伝えたりする姿勢が大切です。
共感的理解の説明として適切です。
誤りです。
C.R.Rogersは、クライエントのパーソナリティの変容には、カウンセラーの共感的理解と無条件の肯定的配慮の態度がクライエントへ伝わっている事が必要と言っています。
つまり、共感的理解の説明としては不適切です。
誤りです。
カウンセラーは、クライエントの感情を自分の事のように感じとる事が重要ですが、カウンセラー自身が自分の感情におぼれるような事はしません。つまり、クライエントの世界と一体化する事はしないと言えますので、共感的理解の説明としては不適切です。
クライエント中心療法は、カウンセリングの基本態度と言えます。他の心理療法を用いるとしても、このような態度で関わる事が効果的ですので、知識と技術を十分に身につける事が必要です。
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