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公認心理師の過去問 第5回 (2022年) 午後 問74

問題

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22歳の男性 A、無職。奇異な言動を心配した家族に連れられて精神科クリニックを受診した。同伴した家族によると、半年以上前から Aは、「やっと分かりました」、「もう後戻りはできないんですね」などと独り言をつぶやきながら、にやにやと奇妙な笑顔を浮かべるようになった。Aに理由を聞いたが、まとまりのない内容で、何の話か分からなかったという。受診時、Aは主治医に対して、「このクリニックの駐車場には、赤いスポーツカーが停まっていました。あれは、お前も赤く燃えるように使命を果たせ、という私に向けられた啓示なのです」と訴えた。
DSM−5の診断基準に該当する Aの病態として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
双極性障害
   2 .
統合失調症
   3 .
短期精神病性障害
   4 .
全般不安症/全般性不安障害
   5 .
統合失調型パーソナリティ障害
( 公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問74 )
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この過去問の解説 (2件)

2

この解説では、22歳男性Aの病態についてDSM-5診断基準に基づいて解説します。

選択肢1. 双極性障害

双極性障害は、うつ病や躁病の症状を示す疾患です。

Aの症状は、明らかに双極性障害に該当するものではありません。

選択肢2. 統合失調症

Aが示す症状は、統合失調症に典型的な陽性症状と言えます。

陽性症状には、幻覚・妄想・思考障害などがあります。

Aが聴覚幻覚を示していること、また、主治医に向けた奇妙な言動をとることから、統合失調症の診断が最も適切です。

選択肢3. 短期精神病性障害

短期精神病性障害は、短時間で精神症状が現れ、一過性のものとされる疾患です。

Aが示す症状は、半年以上続いているため、短期精神病性障害には該当しません。

選択肢4. 全般不安症/全般性不安障害

全般不安症/全般性不安障害は、不安が常に存在し、緊張感や不安感が続く疾患です。

Aが示す症状は、不安に関するものではありません。

選択肢5. 統合失調型パーソナリティ障害

統合失調型パーソナリティ障害は、統合失調症のような症状を示しますが、より軽度の疾患です。

Aの症状は、より重度であり、統合失調症の診断が適切です。

まとめ

Aが示す症状は、統合失調症の陽性症状に該当し、DSM-5に基づいて診断されます。

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この問題の正解は、統合失調症 です。

選択肢2. 統合失調症

DSM-5における統合失調症の診断基準には妄想、幻覚、まとまりのない発語、ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動、陰性症状のうち2つ(うち1つは妄想、幻覚、まとまりのない発語)が少なくとも直近6か月間で持続的にみられることがあり、本問では、半年以上前から「やっと分かりました」、「もう後戻りはできないんですね」というまとまりのない発語、「このクリニックの駐車場には、赤いスポーツカーが停まっていました。あれは、お前も赤く燃えるように使命を果たせ、という私に向けられた啓示なのです」という妄想がみられるため、この診断基準に該当します。

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