公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午後 問75
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
14歳の女子 A、中学2年生。Aは、同級生からのいじめについて、同じ中学校に勤務しているスクールカウンセラー Bに相談をしている。Aについて、教育相談コーディネーターの教師が中心となって支援チームの会議が開かれた。支援チームの会議には、Bのほかに、Aの担任教師と学年主任、養護教諭、生徒指導主事及び管理職が参加した。会議では Aの支援や学校としての対応をどのように行うかが検討された。
Bの会議での対応として、不適切なものを1つ選べ。
Bの会議での対応として、不適切なものを1つ選べ。
- いじめに関する専門的な知見などを提供する。
- いじめの重大事態かどうかの判断を主導する。
- クラスや学年などで行う心理教育の実施について検討する。
- Aの具体的な支援策に関わる教職員研修の実施について検討する。
- 守秘義務に配慮しながら、Aとの面接についての情報や見立てを提供する。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題の正解は、いじめの重大事態かどうかの判断を主導する。 です。
各選択肢については以下の通りです。
スクールカウンセラーとして知見を提供することはいじめへの支援策に役立つ可能性があり、Aを支援するための専門家として適切な行動といえます。
スクールカウンセラー個人が判断を主導することは偏った意見を生み出す可能性が生じます。
したがって、支援チーム全体の意見を統合することが必要といえます。
心理教育の実施を検討することはいじめを未然に防ぐ一次予防に該当し、カウンセラーの役割として適切といえます。
生徒への対応のみでなく、教職員の立場からの支援策を検討することも重要であると考えられます。
具体的な支援策を考えるために、プライバシーを保護しながらAについての情報提供を行うことは必要であるといえます。
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02
中学生 A に対するいじめ問題に関して、支援チームの会議で行われるべき対応について解説します。
いじめに関する専門的な知見を提供することは、カウンセラーの支援チームの会議で行われるべき適切な対応の一つです。いじめについての正しい知識を持つことで、問題の深刻さを正しく認識し、的確な対応を行うことができます。
スクールカウンセラー個人による判断は、偏った意見を生む可能性があるため、支援チーム全体で意見を統合する必要があります。
いじめ問題に対しては、根本的な解決策として、クラスや学年などの全体的な心理教育が必要です。支援チームの会議では、そのような教育の実施について検討することが適切です。
いじめ被害者である A に対する具体的な支援策を立てることは、支援チームの会議で行われるべき重要な対応の一つです。そのためには、教職員研修を実施して、適切な支援策を確立することが必要です。
スクールカウンセラー B が A と面接を行う際には、守秘義務に配慮する必要があります。しかし、A に対する適切な支援を行うためには、他の支援者にも必要な情報や見立てを提供することが求められます。
支援チームの会議での適切な対応は、いじめ問題を解決する上で非常に重要です。適切な専門的な知見を持ち、いじめの重大事態かどうかを判断し、全体的な心理教育を実施し、被害者に対する具体的な支援策を立て、守秘義務に配慮しながら必要な情報や見立てを提供することが求められます。
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