公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問1
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
個人情報取扱事業者が、個人データの第三者提供を行うために、あらかじめ本人の同意を得ることを表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
- オプトイン
- プライバシー
- エナクトメント
- リフレクション
- アカウンタビリティ
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この過去問の解説 (3件)
01
個人情報に関する用語の問題です。
この問題の正解は「オプトイン」です。
では、選択肢を見てみましょう。
正答です。
「オプトイン」とは、許諾、承認、同意などの意思を示すことを言います。
個人情報の取扱いについては、自分の個人データを第三者へ提供することに同意することを指しますので、問題文の説明は適切と考えることができます。
反対に、許諾しない、同意しない場合は、「オプトアウト」と言われます。
誤りです。
「プライバシー」とは、住所や電話番号などの個人を特定できる情報、個人が秘密にしている私生活の情報、またそれらが他人に干渉されない、侵害されない権利を指します。
誤りです。
「エナクメント」とは、他者と関わる時に、自分の葛藤や矛盾、違和感などが無意識に行動化されることを指します。精神分析においてよく使われる用語です。
誤りです。
「リフレクション」とは、自分の行動について振り返りをすることです。反省のように悪かった点や改善点ばかりでなく、より客観的に自分の行動を捉え、良かった点についても振り返ることが特徴です。
誤りです。
「アカウンタビリティ」とは、説明責任と訳され、経営者が経営状態や財務内容を株主、従業員で説明することを言います。
個人情報に関しては、個人情報を第三者へ提供する場合に、その目的や方法について明確に説明することと考えられます。
個人情報の取扱いについては、「個人情報の保護に関する法律」に定められていますので、内容をよく学んでおきましょう。
公認心理師の仕事においては、クライエントの名前や連絡先だけでなく、カウンセリングの中で聴いた話や表現されたものについても個人情報と捉え、慎重に扱う必要があります。命に関わる場合などの特別な状況を除いては、クライエント本人の同意を得ずに第三者へカウンセリングの内容を開示してはいけません。これは、「公認心理師法」にも定めがあり、違反した場合は罰則もあります。クライエントのプライバシーを守りながらカウンセリングを実施するための方法や情報の管理について、十分に配慮しながら仕事をすることが大切です。
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02
この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。
様々な用語の意味を混同せずに覚えておきましょう。個人情報保護法の内容も問われています。
それでは、問題を見てみましょう。
個人情報保護法第27条第2項において、本人の同意を得ていない個人情報の第三者への提供は、本人に通知し個人情報保護委員会に届け出ることが定められています(オプトアウト規定)。オプトインとは、情報提供に本人の同意を得ることであり、正しいです。
個々人の個人的な自由を指し、私的な事柄を意味しますので、間違いです。
構造派の家族療法で用いられる技法のひとつです。家族の行動パターンをその場で実演させることで、家族の構造への気づきを生むものですので、間違いです。
経験したことを振り返ること、また次の経験に生かすために内省すること、を意味します。教育分野で用いられることもあります。そのため、間違いです。
「説明責任」を示す用語です。心理学においては、クライエントに対して検査等を行うときの理由、目的を説明すること、あるいは、連携する他の専門家に対する説明も含まれます。そのため、間違いです。
個人情報保護法に関することは、法律も含め丁寧に覚えておきましょう。また、心理学で用いられている多くの用語は、一般的に他の分野でも使用されているものが多くあります。一般論と心理学での用いられ方も含め、内容を理解しておきましょう。
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03
以下に解説します。
正解です。事業者が個人データを第三者に提供する際に、あらかじめ本人から同意を得る方式のことを指します。これにより、個人情報を取り扱う事業者は、本人の明確な許可がない限り、データを第三者に提供できません。
個人の私的な情報を保護するための概念です。
セラピストとクライエントの間で無意識的に繰り広げられる行動や役割の再現や展開を指します。
反映や熟考などを意味しますが、データ提供の同意を表すものではありません。
一般的に「説明責任」と訳され、組織や個人がその行動や決定について責任を持ち、必要に応じて説明を行う義務を指します。
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