公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問8
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
酸素との結合の有無によって、ヘモグロビンの磁化率が変化することに基づき、脳活動を評価する手法として、適切なものを1つ選べ。
- EEG
- fMRI
- MEG
- PET
- SPECT
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。
様々な脳の検査についての設問となっています。類似した略称ですが、省略された単語も含めて覚えておくと、整理しやすいと思います。
それでは、問題を見てみましょう。
脳波検査(Electronencephalography)のことです。頭部に電極をつけて、電流を導きだし、増幅器にかけて波形を記録することで異常がないか確認します。紙面でデータが出力されるため、間違いです。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、日本語名、磁気共鳴画像法です。小文字のfは機能的(functional)を表し、特に脳に特化した機能や活動を見ることを示しています。原理は設問の通りですので、正解です。
MEG(Magneto-Encephalo-Graphy)と呼ばれ、日本語名は脳磁図記録です。EEGと類似しており、頭がい骨の影響を受けずに検査ができるため、脳の局在を特定しやすいと言われています。いずれにせよ間違いです。
PET(Positron Emission Tomography)の略で、日本語名は陽電子放射断層撮影法です。
主にがん細胞を発見するときに使用するものです。専用のカメラで撮影すると、がん細胞が光って生じされますので、間違いです。
SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)の略であり、スペクト検査と呼んでいます。
放射性物質を体内に注入し、検出した放射性物質の分布を画像化して再生成するものなので、間違いです。
脳を調べるために様々な検査法があります。それぞれに得手不得手があるため、疾患により使い分けていますので、その使用方法やよくわかるものに関しても整理して覚えておきましょう。
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02
以下に解説します。
脳の電気活動を直接記録する手法です。
正しいです。MRI(機能的磁気共鳴画像法)は、磁化率の違いを利用して脳活動を評価します。脳が活動している領域では酸素消費が増え、割合が変化します。
脳の神経活動による微弱な磁場を測定する方法です。
放射性同位体を用いて血流や代謝を測定する方法です。
放射性同位体を用いた画像化法で、脳血流を測定するものです。
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03
脳機能などをみるための検査に関する問題です。
この問題の正答は「fMRI」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
「EEG」とは、脳波検査のことです。
頭部に電極をつけて、脳活動にともなって流れる微弱な電波を波形として記録します。
正答です。
問題文は「fMRI」の説明として適切です。
これは、磁気共鳴機能画像法と呼ばれる検査です。MRI装置を使い、脳活動を調べます。脳の活動によって酸化するヘモグロビンの変化を見るものです。
誤りです。
「MEG」とは、脳磁図のことです。
脳の活動を起こす磁場の変化をヘルメット状のセンサーで捉え、脳のどこで活動が起きているのかを調べます。
誤りです。
「PET」とは、陽電子放出断層撮影という検査です。
がんの有無や広がりなどを調べます。がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用して行うものです。
誤りです。
「SPECT」とは、スペクト検査と読みます。単一光子放射断層撮影という検査です。微量の放射性物質を含む薬剤を体内へ投与して撮影することによって、臓器の動きを画像化するものです。
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