公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問59 (午前 問59)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問59(午前 問59) (訂正依頼・報告はこちら)

現在行っている作業中に、作業と関係ないことを考えてしまうマインド・ワンダリングの実態を調べる研究を行うことにした。参加者は大学生50人とする。9時から21時の間に、1日8通のメッセージをSNSを利用してランダムなタイミングで参加者に送信し、参加者は作業中にマインド・ワンダリングをしていたか、していた場合どのようなことを考え、どのような感情が生じたかを回答する。
このデータ収集方法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 回顧法
  • 行動目録法
  • 場面想定法
  • 場面見本法
  • 経験サンプリング法

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「経験サンプリング法」です。この設問における研究については、一日のうちに複数回、参加者に対してその時の思考、行動、感情等を把握することができるデータ収集方法が求められます。

選択肢1. 回顧法

不適切です。回顧法は、体験や感想を振り返りながら評価する方法です。インタビュー調査やアンケート調査により行われ、過去の出来事に関して振り返る際に用いられます。

選択肢2. 行動目録法

不適切です。行動目録法(チェックリスト法)とは、観察したい行動を項目ごとにリストアップし、その行動が見られたら記録をしていく調査方法です。

選択肢3. 場面想定法

不適切です。場面想定法とは、ある特定の状況を設定して調査対象者に教示し、その場面における心理傾向を測定する方法を言います。

選択肢4. 場面見本法

不適切です。場面見本法とは、観察したい行動や出来事が想起しやすい状況を選択し、その場面での行動を観察する方法のことを言います。

選択肢5. 経験サンプリング法

適切です経験サンプリング法とは、調査対象者から1日に数回、数日間に渡って、その時にどう感じていたのか、感情や思考、行動を測定する調査方法のことを言います。本設問のように、その時どう感じていたのかをリアルタイムで把握する必要がある場合には適しています。

まとめ

本設問では、データの収集方法について問われています。代表的な研究に関する調査方法とその概要や特徴を理解しておけると良いでしょう。

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