公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問80 (午後 問3)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問80(午後 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

チーム医療の理解において、B. W. Tuckmanが示した、チームの5つの発展段階における「機能期」の特徴として、最も適切なものを1つ選べ。
  • チームメンバー間に対立が生じ始める。
  • チームメンバーが役割を明確にし、協力し始める。
  • メンバーが初めて集まり、チームとして互いに知り合う。
  • メンバーの協働によってチームが高いパフォーマンスを発揮する。
  • チームが目標を達成し、メンバーは振り返り、成果を讃え、解散していく。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「メンバーの協働によってチームが高いパフォーマンスを発揮する」です。B. W. Tuckmanは、チームが機能していくまでの過程を5つの段階(①形成期②混乱期③統一期④機能期⑤散会期)に分けて説明しています(タックマン・モデル)。この設問では、④機能期の特徴として適切な選択肢を選ぶことが求められています。

選択肢1. チームメンバー間に対立が生じ始める。

不適切です。「チームメンバー間に対立が生じ始める」のは②混乱期の特徴として当てはまります。

選択肢2. チームメンバーが役割を明確にし、協力し始める。

不適切です。「チームメンバーが役割を明確にし、協力し始める」のは、③統一期の特徴として当てはまります。

選択肢3. メンバーが初めて集まり、チームとして互いに知り合う。

不適切です。「メンバーが初めて集まり、チームとして互いに知り合う」のは、①形成期の特徴として当てはまります。

選択肢4. メンバーの協働によってチームが高いパフォーマンスを発揮する。

適切です。「メンバーの協働によってチームが高いパフォーマンスを発揮する」のは、④機能期の特徴として当てはまります。

選択肢5. チームが目標を達成し、メンバーは振り返り、成果を讃え、解散していく。

不適切です。「チームが目標を達成し、メンバーは振り返り、成果を讃え、解散していく」のは、⑤散会期の特徴として当てはまります。

まとめ

タックマン・モデルでは、各段階について以下のように説明しています。

 

①形成期-新しくチームが作られたばかりで、お互いの性格やスキル、役割などがまだ分からない状態。

②混乱期-個々のメンバーの仕事に対する姿勢や考え方、進め方が異なり、意見の対立や食い違いが生じる。

③統一期-個々の一員が、お互いの性格や考え方を知って徐々に認め合い、役割や共通の規範などを持てるようになる。

④機能期-チームのメンバーが自分の役割を自覚し、共働する中で、個々のパフォーマンスを最大限に発揮できる。

⑤散会期-目標を達成し、チームとして解散をする。

 

各段階がどのような時期であるのか、理解しておくと良いでしょう。

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