公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問86 (午後 問9)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問86(午後 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

ある人物の風貌や振る舞いが自分にとっての芸術家の典型例に似ていることに基づき、その人物の職業を芸術家だと推測する。このことを表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 帰納的推論
  • ハロー効果
  • 確証バイアス
  • アンカリング効果
  • 代表性ヒューリスティック

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「代表性ヒューリスティック」です。設問では「自分にとっての芸術家の典型例」と「ある人物の特徴」が重なったため、実際にはそのような裏付けはないのにも関わらず「その人は芸術家である」と推測しています。情報を処理・認識する際に、無意識に思考や判断に誤った影響を与えてしまう心理的作用に関して、理解が問われています。

選択肢1. 帰納的推論

不適切です。「帰納的推論」とは、具体的な事例、観察した情報現象に基づいて、一般的な法則や決まりを推測する方法のことを言います。

選択肢2. ハロー効果

不適切です。「ハロー効果」とは、物事への評価を行う際に、一つの特徴や情報をもとに過大(もしくは過少)評価をしてしまうことを言います。

選択肢3. 確証バイアス

不適切です。「確証バイアス」とは、自分の考えや仮説を支持する情報ばかりを選択し、それを反論・否定する情報を無視したり集めようとしない心理的作用のことを言います。

選択肢4. アンカリング効果

不適切です。「アンカリング効果」とは、最初に提示される情報や数字が判断を歪めてしまい、その後に提示される情報に影響を与えることを言います。

選択肢5. 代表性ヒューリスティック

適切です。「代表性ヒューリスティック」とは、物事についての判断を行う際に、自分の知っている情報に対してどれだけ近いかをもとに判断をする傾向のことを言います。

まとめ

この設問においては、認知バイアス(様々な要因により、誤ったものの見方や解釈を行ってしまうこと)についての知識が問われています。各選択肢におけるキーワードは代表的なものであるため、キーワードとその意味について、理解しておきましょう。

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