公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問96 (午後 問19)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問96(午後 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

幼児の偏差知能指数〈DIQ〉を測定できる心理検査として、適切なものを1つ選べ。
  • WMS−R
  • WPPSI−Ⅲ
  • KIDS乳幼児発達スケール
  • グッドイナフ人物画知能検査
  • 遠城寺式乳幼児分析的発達検査

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「WPPSI−Ⅲ」です。偏差知能指数〈DIQ〉の測定をできる検査は「ウェクスラー式知能検査」「ビネー式知能検査」などが挙げられますが、ここでは各種の心理検査について理解していることが求められています。

選択肢1. WMS−R

不適切です。「WMS-R(Wechsler Memory Scale - Revised)」は16歳~74歳の青年及び成人の記憶に関する能力を評価するための心理検査です。短期記憶・長期記憶、言語性記憶・非言語性記憶、即時記憶・遅延記憶など、記憶に関する様々な側面の評価に用いられます。

選択肢2. WPPSI−Ⅲ

適切です。「WPPSI−Ⅲ」は2歳6か月~7歳3か月の幼児に関する知的能力を評価するための心理検査です。総合得点及び各郡指数に関して、偏差知能指数で評価し、同年齢集団と比べての能力の比較を行うことができます。

選択肢3. KIDS乳幼児発達スケール

不適切です。「KIDS乳幼児発達スケール」は、乳幼児の各発達領域(運動、言語、社会性、しつけなど9領域)に関して保護者への聞き取りにより評価を行う発達検査です。

選択肢4. グッドイナフ人物画知能検査

不適切です。「グッドイナフ人物画知能検査」は、人物画を描いてもらうことにより子どもの精神年齢や知的能力について評価を行う検査です。

選択肢5. 遠城寺式乳幼児分析的発達検査

不適切です。「遠城寺式乳幼児分析的発達検査」は、乳幼児期の子どもの発達を「運動(移動運動・手の運動)」「社会性(基本的習慣・対人関係)」「言語(発語・言語理解)」の3領域(6項目)により評価する心理検査です。

まとめ

知能検査、発達検査に関しては、公認心理師試験においては出される基本的内容であるため、代表的な検査名とそれが評価する項目については理解しておきましょう。

代表的な知能検査・発達検査

知能検査:ビネー式知能検査(田中ビネー知能検査、鈴木ビネー知能検査)

     ウェクスラー式知能検査(WPPSI−Ⅲ、WISCⅤ、WAIS-Ⅳ)

発達検査:新版K式発達検査、遠城寺式乳幼児分析的発達検査

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