第一種電気工事士 過去問
令和5年度(2023年) 午後
問29 (一般問題 問29)

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問題

第一種 電気工事士試験 令和5年度(2023年) 午後 問29(一般問題 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

低圧配線と弱電流電線とが接近又は交差する場合、又は同一ボックスに収める場合の施工方法として、誤っているものは。
  • 埋込形コンセントを収める合成樹脂製ボックス内に、ケーブルと弱電流電線との接触を防ぐため堅ろうな隔壁を設けた。
  • 低圧配線を金属管工事で施設し、弱電流電線と同一の金属製ボックスに収めた場合、ボックス内に堅ろうな隔壁を設け、金属製部分にはD種接地工事を施した。
  • 低圧配線を金属ダクト工事で施設し、弱電流電線と同一ダクトで施設する場合、ダクト内に堅ろうな隔壁を設け、金属製部分にはC種接地工事を施した。
  • 絶縁電線と同等の絶縁効力があるケーブルを使用したリモコンスイッチ用弱電流電線(識別が容易にできるもの)を、低圧配線と同一の配管に収めて施設した。

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この過去問の解説 (2件)

01

低圧配線と弱電流電線(弱電配線)が交差または同一ボックスに収める場合の施工方法について、その適切性を問う問題です。このような場合、感電や誤動作の防止、安全基準の遵守が重要となります。本問題では、適切ではない施工方法を選びます。

選択肢1. 埋込形コンセントを収める合成樹脂製ボックス内に、ケーブルと弱電流電線との接触を防ぐため堅ろうな隔壁を設けた。

合成樹脂製ボックスは絶縁性が高く、隔壁を設けることで両者の接触を防ぎ、安全性を確保しています。
不正解

選択肢2. 低圧配線を金属管工事で施設し、弱電流電線と同一の金属製ボックスに収めた場合、ボックス内に堅ろうな隔壁を設け、金属製部分にはD種接地工事を施した。

金属製ボックス内に弱電流電線を収める場合は、C種接地が必要です。D種接地という部分が誤りとなります。

選択肢3. 低圧配線を金属ダクト工事で施設し、弱電流電線と同一ダクトで施設する場合、ダクト内に堅ろうな隔壁を設け、金属製部分にはC種接地工事を施した。

低圧配線を金属ダクト工事で施設し、弱電流電線と同一ダクトで施設する場合、ダクト内に堅ろうな隔壁を設け、金属製部分にC種接地工事を施すのは適切です。

選択肢4. 絶縁電線と同等の絶縁効力があるケーブルを使用したリモコンスイッチ用弱電流電線(識別が容易にできるもの)を、低圧配線と同一の配管に収めて施設した。

絶縁性が十分であれば、同一の配管に収めることが可能です。ただし、識別が容易であることが条件です。

まとめ

この問題では、低圧配線と弱電流電線の施工において、ボックスやダクト内での適切な隔壁設置の実施が重要であること、金属製部分にC種接地工事を施すことが示されています。

 

 

 

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02

今回の問題では、誤っているものを選択肢から選びましょう。
低圧配線と弱電流電線はなぜ一定の距離をとる必要があるかというと、誘導障害(電磁誘導や静電誘導による通信障害など)の影響を防ぐためです。
 

選択肢1. 埋込形コンセントを収める合成樹脂製ボックス内に、ケーブルと弱電流電線との接触を防ぐため堅ろうな隔壁を設けた。

合成樹脂製ボックスは絶縁性があり、隔壁を設けたとあるので誘導障害を防ぐ事ができ正しい施工方法です。

よってこの選択肢は不正解です。
 

選択肢2. 低圧配線を金属管工事で施設し、弱電流電線と同一の金属製ボックスに収めた場合、ボックス内に堅ろうな隔壁を設け、金属製部分にはD種接地工事を施した。

ボックス内に堅ろうな隔壁を設けることは正しいです。

ただ、低圧配線と弱電配線を同一ボックスに収める場合は、金属部分にC種接地工事を施しますので、この施工方法は誤りです。

よって、この選択肢は正解です。

選択肢3. 低圧配線を金属ダクト工事で施設し、弱電流電線と同一ダクトで施設する場合、ダクト内に堅ろうな隔壁を設け、金属製部分にはC種接地工事を施した。

ダクト内に堅ろうな隔壁を設けること・金属製部分(ダクト)にはC種接地工事を施す必要がありこの施工方法は正しいです。

よって、この選択肢は不正解です。

選択肢4. 絶縁電線と同等の絶縁効力があるケーブルを使用したリモコンスイッチ用弱電流電線(識別が容易にできるもの)を、低圧配線と同一の配管に収めて施設した。

低圧配線と弱電配線の同一配管は禁止されています。

ただし、例外として文中にもある絶縁電線と同等の絶縁効力があるケーブルを使用した場合と弱電流電線が識別しやすいように、色分けやマーキングがされている場合により例外として認められ、適した施工方法です。

よってこの選択肢は不正解です。
 

まとめ

今回の問題文では、低圧配線と・弱電配線の施工方法について問われています。

適切な離隔距離など配線状況に合った施工基準を理解しましょう。

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