一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科5(施工) 問120
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科5(施工) 問120 (訂正依頼・報告はこちら)
設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 管径が28mmの合成樹脂製可とう電線管( PF管 )を配管するに当たり、管の内側曲げ半径を管内径の6倍とし、曲げ角度を90度とした。
- 蒸気給気管を配管するに当たり、先下り配管の勾配は1/250とし、先上り配管の勾配は1/80とした。
- ケーブルラックの支持金物の取付けに当たり、あらかじめ取付用インサートを設置できなかったので、安全性を十分に検討したうえで、必要な強度を有する「あと施工アンカー」を用いた。
- 寒冷地における給水管の地中埋設の深さは、硬質塩化ビニルを内外面に被覆した鋼管を使用したので、凍結深度よりも浅い位置とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
合成樹脂電線管(PF管、CD管)は、管の内側曲げ半径を管内径の6倍以上とし
ます。
2. 設問の通り
原則先下り配管とし、勾配1/250とします。
先上がりの場合は勾配1/80とします。
3.設問の通り
4.誤り
給水管の地中埋設深さは、凍結深度よりも深い位置とします。
寒冷地以外では、車両道路では600㎜以上、それ以外では300㎜以上としま
す。
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02
PF管を曲げて使用する場合は断面が著しく変形しないようにし、内側曲げ半径は管内径の6倍以上とします。
2.[正]
蒸気管内には蒸気と水が存在します。水と蒸気の進行方向が同じ先下り配管の勾配は1/250とし、逆となる先上り配管は1/80とします。
3.[正]
ケーブルラック支持金物の取付にはあと施工アンカーを使用することができます。
なお、あと施工アンカーは新築建物の主要構造部には使用することができませんが、非構造体には使用できます。
4.[誤]
配管を凍結深度より浅い位置とすると給水管内の水が凍結し、配管の断裂が起こる可能性があります。
従って誤りです。
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03
2.設問通り、適当です。
3.設問通り、適当です。
4.誤りです。
給水管の土かぶり(地中埋設深さ)は、凍結深度以上の深さとしなければなりません。給水の凍結により配管内部で膨張し、配管の断裂による漏水などが起きることがあります。
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