一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科5(施工) 問121

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問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科5(施工) 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • タイル先付けプレキャストコンクリート工法における引張接着強度検査については、引張接着強度が0.4N/mm2以上で、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下のものを合格とした。
  • 外壁乾式工法による張り石工事において、石材の裏面と躯体コンクリート面との間隔( 取付け代 )を、70mmとした。
  • 施工中の建具の鍵について、コンストラクションキーシステムを用いたので、施工後に、シリンダーを取り替えることなく工事用の鍵から本設用の鍵に切り替え、不用になった工事用の鍵を提出させて、その確認を行った。
  • 塗装工事において、屋外に露出する鉄鋼面への錆止め塗料塗りについては、鉛・クロムフリーさび止めペイントを使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 誤り
 タイル先付けPC工法の場合、試験体は6個以上で、全数0.6N/㎟以上で合格
 とします。また、同工法においては接着界面における破壊率の規定はありま
 せん。

 設問は通常のセメントモルタルによる後張りの場合です。なお、試験はタイ
 ル施工後2週間以上経過の時点で実施します。

2. 設問の通り
 石材裏面と躯体面の間隔は70㎜程度を標準とします。

 *合わせて覚えましょう
  湿式工法の場合、取付け代は40㎜程度を標準とします。

3. 設問の通り
 コンストラクションキーシステムとは、工事完了後シリンダーを取り替える
 ことなく、簡単な操作で工事用の鍵を使用不可にすることができるキーシス
 テムです。

4.設問の通り

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02

1.[誤]
タイル先付けプレキャストコンクリート工法の接着強度検査は試験体数6個以上で判定基準は全数につき0.6N/mm2以上です。
なお、後張り工法では試験体数3個以上かつ1個/100m2以上で全数につき0.4N/mm2以上です。
2.[正]
外壁乾式工法の石材と躯体の間隔は70mm標準とします。
なお、外壁湿式工法、内壁空積工法では40mm標準とします。
3.[正]
コンストラクションキーシステムは同じシリンダーで本設用の鍵を使用すると工事用の鍵が使用できなくなるキーシステムです。
4.[正]
鉄鋼面の錆止め塗料にはシアナミド鉛ペイント、鉛・クロムフリーペイント等が使用されます。

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03

1.誤りです。
建築工事標準仕様書により、タイル先付けPC工法の引張接着強度検査では 0.6N/㎜²以上で合格とし、全数を検査しなければなりません。コンクリートの接着界面における破壊率に関する規定はありません。
2.設問通り、適当です。
3.設問通り、適当です。
4.設問通り、適当です。

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