一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問28

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問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • マンセル表色系において、「5G7/8と表される色」より「5G8/6と表される色」のほうが明度は高い。
  • 色の面積効果は、面積が小さいほど明度・彩度が高く感じられる効果である。
  • 演色性は、視対象の色の見え方に及ぼす光源の性質であり、光源の分光分布に依存する。
  • 面色や開口色は、空間的な定位や肌理を感じられない色の見え方である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 適当です。マンセル表色系は色相、明度、彩度の順で表示します。明度は、「5G7/6」と「5G8/6」を比べると8のほうが明度は高くなります。

2. 不適当です。面積が大きいほど明度・彩度が高く感じられます。

3. 適当です。演色性は、視対象の色の見え方に及ぼす光源の性質をいいます。演色性は、光源の分光分布による影響を受けます。

4. 適当です。面色は表面の位置を定めることができない見え方をいい、距離感やテクスチャを感じられない色の見え方をいいます。開口色とも言われます。

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02

正解は2です。

1.設問の通りです。
マンセル表色系は、色相、明度、再度の順序で記号を表示します。5G8/6の方が明度が高く、明るいです。

2.設問の記述は誤りです。
同じ色であっても、面積の大きいものの方が小さいものに比べて、明度、再度とも高く見えます。この現象を面積効果と言います。

3.設問の通りです。
演色性とは、視対象の色の見え方を決定する光源の性質のことで、光源の分光分布によって決まります。視対象の色そのものの影響を受けません。

4.設問の通りです。
面色とは、位置、距離が特定できず、表面の細かいあや(肌理)を感じられない色の見え方のことです。

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03

1. 設問の通り
 マンセル表色系では、
 5Gは色相、7は明度、8は彩度の順序で表示されます。
 明度は、完全な黒の0〜完全な白の10までの11段階で表します。

2.誤り
 面積が大きいほど明度・彩度が高く感じられます。
(特に彩度の影響が大きくなります。)
 よって設問の記述は誤りです。

3.設問の通り
 照明による色の見え方を演色と言い、色の見え方を決定する光源の性質を
 演色性と言います。演色性は、光源の分光分布による影響を受けます。

4.設問の通り
 面色とは、距離感やテクスチャーなど、色以外を感じることのできない見え
 方を言い、JISでは開口色と定義付けられています。
 開口色は、小さな穴を通して見たときの色の見え方で、面色としての現れ方
 をします。

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