一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問31
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
冷凍機に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 吸収冷凍機は、一般に、同一容量の遠心冷凍機に比べて、振動及び騒音が小さい。
- 吸収冷凍機は、一般に、同一容量の遠心冷凍機に比べて、冷却水量が少ない。
- 吸収冷凍機は、一般に、同一容量の遠心冷凍機に比べて、機内( 冷媒循環系 )の圧力が低い。
- 吸収冷凍機は、一般に、同一容量の遠心冷凍機に比べて、消費電力が少ない。
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この過去問の解説 (3件)
01
吸収冷凍機は、圧縮機を持たないため、圧縮式である遠心冷凍機に比べて
振動・騒音が小さくなります。
2.誤り
吸収冷凍機は、凝縮器に加え吸収器にも冷却水を必要とするため、
遠心冷凍機に比べて冷却水を多く要します。
3.設問の通り
吸収冷凍機は、冷媒において水を低圧(真空)下で蒸発させるため、
遠心冷凍機に比べて機内の圧力が低くなります。
4.設問の通り
吸収冷凍機は、圧縮機を持たないため、圧縮式である遠心冷凍機に比べて
電力がほとんどかかりません。
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02
1.設問の通りです。
吸収冷凍機は圧縮機を持たないので、遠心冷凍機に比べて振動、騒音ともに小さいです。
2.設問の記述は誤りです。
吸収冷凍機は、凝縮器と吸収器の冷却水が必要です。遠心冷凍機は、凝縮器のみ冷却水が必要です。よって吸収冷凍機の方が冷却水が多く必要です。
3.設問の通りです。
遠心冷凍機は、低圧下で蒸発させた冷媒を圧縮機で加圧し高圧にします。よって、吸収冷凍機の方が機内の圧力は低いです。
4.設問の通りです。
吸収冷凍機は、冷媒の搬送に使うポンプに電気が必要です。遠心冷凍機は圧縮機を駆動する電動機で電気が必要です。電動機の方がポンプの電力より消費電力は大きいので、吸収冷凍機の方が消費電力は少ないです。
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03
2. 不適当です。吸収冷凍機は、凝縮器と吸収器からの排熱を行う必要があります。そのため、吸収冷凍機は、遠心冷凍機に比べて、冷却水量は多くなります。
3. 適当です。吸収冷凍機は、遠心冷凍機に比べて、圧縮機を使わないため、機内の圧力が低くなります。
4. 適当です。吸収冷凍機は、遠心冷凍機に比べて、圧縮機を持たないため、使用消費電力が少なくなります。
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