一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問33
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
換気設備・排煙設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ボイラー室等の燃焼機器を使用する機械室の換気方式は、第3種換気とする。
- 置換換気( ディスプレイスメント・ベンチレーション )は、汚染物質が周囲の空気より高温又は軽量の場合に有効である。
- 隣接した二つの防煙区画において、一般に、防煙垂れ壁を介して一方の区画を自然排煙、他方の区画を機械排煙とすることはできない。
- 機械排煙設備において、天井の高さが3m未満の居室に設ける排煙口の設置高さ( 下端高さ )は、一般に、天井から80cm以内、かつ、防煙垂れ壁の下端より上の部分とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.適当です。 ディスプレイスメント・ベンチレーション(置換方式)は、室下部から低温の空気の給気を行い、室内の発熱により温度上昇した汚染空気を天井付近から排出する方式です。汚染物質が周囲空気より高温である場合に有効である。
3.適当です。 自然排煙方式と機械排煙方式を防煙垂れ壁で区画することはできません。自然排煙の開口部からの排煙を阻害するためです。
4.適当です。 機械排煙設備における排煙口の設置高さについての記載です。
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02
1.設問の記述は誤りです。
燃焼機器を使用する機械室は燃焼に新鮮な空気(汚れてない)が必要なので、室内を正圧に保たないといけません。よって換気方式は、第1種か第2種換気とします。
2.設問の通りです。
置換換気( ディスプレイスメント・ベンチレーション )は、室底部から室温より少し低温の空気を吹出し、室下から室上部へ押し出す様に汚染空気を排出します。よって、汚染物質が周囲の空気より高温・軽量(室上部へいく)の場合は換気効率が良いです。
3.設問の通りです。
区画境界部を垂れ壁で一方を自然排煙、もう一方を機械排煙とすると、自然排煙の開口部から適切な排煙が行われなくなります。境界部は床まで区画できる、防煙シャッター等で区画します。
4.設問の通りです。
天井高が3m未満の場合、機械排煙設備の排煙口の下端は、天井または壁の上部から80㎝以内とし、防煙垂れ壁が80㎝に満たない場合は、最も丈の短い防煙垂れ壁の下端より上部に設けます。
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03
ボイラー室は燃焼用の空気が必要となるため、給気を機械、排気を自然に行
う第2種換気方式とします。
よって設問の記述は誤りです。
2.設問の通り
置換換気式とは、部屋の下部に設けた吹出口から低温の空気を供給すること
で、人体や機械で温められた汚染空気を部屋上部に押し上げ排出する換気方
式です。そのため、汚染物質が高温または、軽量の場合に効果的です。
3.設問の通り
防煙垂れ壁を介して異種排煙方式を採用することはできません。
異なる排煙方式を採用すると、自然排煙の開口部から適切な排煙が行われな
くなるためです。
4.設問の通り
排煙口の設置高さについての正しい記述です。
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